隻眼の少女

隻眼の少女



「左門寺進」は面白かったわ。
まず、中規模の創り酒屋の妻(冬子?)が従業員の早苗からもらった青酸カリで傲慢な夫(博幸)を殺すの。良いわね、悪で強い、早苗。こんな男はガンガン殺してしまえばいいのよ。
で、庭に埋めるんだけど、それを誰かが撮影しているのね。一方、博幸の昔の恋人(左門寺の助手)が約束をしていたのに来ないので、左門寺に捜索を頼むの。左門寺が、その酒屋に行くと、庭が掘り起こされた跡があって、博幸のカフスが落ちているの。で、県警に頼んで掘ってもらうんだけど、死体は移動した後でないの。
それから、近くで溺死死体が発見されるんだけど、それは博幸ではないの。で、妻冬子の元に、死体埋葬を撮影したという男から、一千万出せという脅迫が来るの。早苗は反対するんだけど、妻は金を渡してしまうの。でも、男は、もっと金が欲しいから、ネガ(今回はSDカード?)を返せないと言って逃げるの。でも、妻を尾行していた左門寺の助手が機転を利かせて、ネガを奪うの(私のバッグを万引きされたとか言って)。
で、見ると、シートにくるんだ何かを埋めているシーンなの。で、さっきの一千万円と考えあわせると、夫を殺して、埋めたシーンで、それを脅迫者が撮影していて脅迫したと推理できるのね。一方、彼は、5年前に銀行強盗をしていた男で、妹が、長崎の芸者をやっていたことが判明するの。
そうこうしていると、助手は脅迫者に誘拐されてしまうし、妻は、自首すると言いだすの。それを早苗が押しとどめるの。酒屋を守るために、自殺したということにして、海外へ逃げる方法はどうかと言うの。妻はそれに乗って、遺書を書くの。でも、左門時にみつかって、すべてを話してしまうの。で、左門寺が妻に変装して、早苗の元へ行き、毒(塩酸カリだったけど、あれって、注射しなきゃ毒にならないと思うんだけど)をあおる真似をするの。でも、そこで信じた早苗と、脅迫者(彼は、早苗の兄だったの)が全てを話してしまって、逮捕って言う話。
でも、話はこれだけで、終わらないの。早苗と兄が、酒屋のっとりを考えたと思いきや、実は、博幸が生きているの。すべては、博幸と早苗が愛人関係で、酒屋のっとりを考えたの。だから、青酸カリで白い泡を吹いて死んだと思ったのは、実はお芝居で、埋められてすぐに、脅迫者が掘り出して、軍艦島に隠れていたの。王道なんだけど、面白かった。


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