2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

百人一首の呪い

「百人一首の呪い」高田崇史 これはこの人のデビュー作。メフィスト賞受賞した奴。この人らしいというか、百人一首が延々と出てくるの。それも、学校で教えられたのとは、全然違う価値観で。 まず、最初に、百人一首は名作だと教えられたのに、駄作が多いと…

さよならファントム

「さよならファントム」黒田研二 面白かったわね。幻覚と現実と幻覚が次々と入り混じって、最後までジェットコースター状態で。 まず、妻の運転で車が事故を起こし、四肢の自由が利かなくなったピアニストが、妻の浮気の現場を見て、妻を絞殺すの。これがま…

カンナ・飛鳥の光臨,写楽殺人事件

「カンナ・飛鳥の光臨」(高田崇史) 最近、いきずまってしまったので、本屋で売れている本を探したの。売れているというか、何冊も出している人。その結果、歴史を題材にしている人が沢山本を出しているのに気がついたの。で、歴史を題材のミステリーを読ん…

もしも、戦国武将があなたの会社の社長になったら

「法医学教室の事件簿」面白かったドラマ。 横浜のレストランで、主人公と部下が食事をしていると、女性が撃たれて血まみれで歩いてきて、死亡。爪の間に皮膚片。 一方、川北判事の妻、(主人公の友人)が、夫が誘拐されて5千万を奪われたと申し出てきた。…

誤飲

「誤飲」仙川環 1・藤本洋文 藤本は、子供が欲しくなくて、妻に、嘘をついてピルを飲ませていた。妻の秋枝に変な電話がかかってきた。妻は見せないようにしていたが、番号を覚えて、かけてみると、不妊治療の病院だった。ところで、秋枝は最近、親密にして…

盗まれて

「盗まれて」今邑彩 1・「ひとひらの殺意」 香子が叔父の駒井の部屋202号室に来る。香子がつきあっていたのはタクヤ。彼は「桜の花びらが舞い散っている」と電話をかけてきて、その後、女性と心中した。このたび、最後に書いていた小説が新人賞を取って…

歪笑小説

「歪笑小説」東野圭吾 面白かったわね。この小説自体を皮肉っているような文――内容はスカスカでも売れればいい――みたいな文書がガンガンでてきて。 確かに、内容はあまりないの。小説業界の裏側をデフォルメしているだけで。例えば、小説家になったら、先輩…

RPG

「RPG」(宮部みゆき) 面白かったわ。超面白かったわ。さすがに百万部いっているだけあるわね。 舞台は、警察の取り調べ室と、それをマジックミラーで見る部屋だけ。 殺されたのは一美の父。彼は浮気症で、公然と若い女と浮気をしている。昔からこの浮気…