2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

イノセントゲリラの祝祭、どんどん橋落ちた

『イノセント・ゲリラの祝祭』海堂尊 内容。 1、雨の夜。桜宮市。玉村警部補と加納警視正は、新興宗教の教団で死人が出たと聞いた。医師の診断では心不全。だが、道端で老婆が言う。「死んだのは私の孫。殺されたんだ」。そこで、警部補と警視正は、司法解…

聖母、どちらかが彼女を殺した、罪とか罰とか

『聖母』仙川環、 代理母の話です。代理母程度の話で、はたして医療ミステリーになるのか、と思って読んだんですが、ドンデン返しあり、きっちしミステリーありで、面白かったです。 内容。主人公の沢井美沙子は子供がない。それを不憫に思った母が、代理母…

ヒトリシズカ、「24」第一シーズン。

『ヒトリシズカ』(誉田哲也)、 連作です。これは殺人犯をみつけるミステリーではありません。殺人犯は最初からわかっています。そうではなく、殺人にかかわってゆく一人の女性、静伽を通して、人間の心の闇を追求する話です。 1.闇一重。 警察官の木崎は…

医学の卵、ヘブンズ・ドア、少年メリケンサック

医学の卵』(海堂尊)、 帯から。僕は曽根崎薫、14歳。歴史はオタクの域に達しているけど、英語は苦手。愛読書はコミック『ドンドコ』。ちょっと要領のいいごくフツーの中学生だ。そんな僕が、ひょんなことから、「日本一の天才少年」となり東白大学の医学…