2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ドミノ倒し

「ドミノ倒し」貫井徳郎 この人は、「慟哭」の時からのファンなの。帯にはこう書いてあるーー一つの事件が、別の事件を呼び起こし、芋づる式に、堀おこされる、死体、死体、死体――。 本当に、その通り。ふつうは、最後に向かって、だんだんと収束しているじ…

1/5

「1/5」木下半太 ツトム(事故で腕がギプス)、時々記憶の飛ぶウッキー、顎を割られてしゃべれない八郎、アキレスけんを切られたタク。4人は同じ病院に入院している。ある日、超美人の博子(ナース)が、5億円の話を持ち込んでくる。大富豪の老人が自分…

インディゴの夜、チョコレートビースト

「インディゴの夜、チョコレートビースト」(加藤実秋) 渋谷のホスト探偵団の第二談だそうで。軽い語り口で面白かったわ。 1・返報者 各地区から集められたホストのNO1を決める大会が開かれている。3人のホストとクラブインディゴのAが写真に納まって…

腕貫探偵

今週面白かったのは、「身代金」BSドラマ。 一台でのし上がったA。息子が誘拐される。身代金は、200万ドル。FBIに知らせる。 犯人は、あちこち引きずる回す。プールに飛び込んで鍵を拾ったとき、服についているマイクがダメになる。ボストンを入れ…

壺中の回廊

「壺中の回廊」(松井今朝子) 私も時代劇を書いているので、歌舞伎の謡とか出てくるの。今でいうAKB48の歌とかと同じような感覚で。で、参考になるかと思って買ったんだけど、あまり参考にならなかった。「忠臣蔵」の最中に毒殺事件が起こるんだけど、…

ダチョウは軽車両に該当します

「ダチョウは軽車両に該当します」(似鳥鶏) 県民マラソン大会に、ダチョウが侵入。取り押さえる。主人公たちは動物園の職員なので、お手の物。 そういえば、これは、「午後からはワニ日和」の第二弾。あれも軽妙な語り口で、面白かったわ。たしか、ミニブ…

水の中の犬

「水の中の犬」木内一裕 三つの話がある。連続している。 しゅやくは、田島玲子という女に頼まれる。Aと付き合っている。Aの弟Bに乱暴され、きわどい写真を撮られ、それで、セックスを強要されている。Bを殺して。 Bを捕まえる。(これだけのことに、か…

アウト&アウト

「アウト&アウト」木内一裕 「藁の楯」の人。これは、ちょっと肩に力が入りすぎていて(一昔前のチャンドラー風の探偵をかっこよく書こうとしすぎていて)、筋立ては安易。 筋。主人公は、工藤という男(やくざ)から、あるビルへ来るように言われる。そこ…