2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

桜子さんの足元には死体が埋まっている。冬の記憶と時の地図

明日から3日間、旅行なので、4日分です。 3・30(月) 「桜子さんの足元には死体が埋まっている。冬の記憶と時の地図」小説、太田紫織 シリーズ初の長編だそうで。でも、超難しい。難しい言葉が次々と出てくる。超退屈。 たぶん、江戸川乱歩賞とかに出…

揺れる

3・29(日) 「揺れる」林由美子(小説) 前に、「逃げる」と「堕ちる」で紹介した人。ラブストーリー大賞の人。これは大賞をとって第二作目だから、まだラブストーリーの要素が色濃く残っている。何とかヒットさせなきゃ思っているのか、セックスのシー…

女王は帰らない

3・28(土) 「女王は帰らない」降田天(小説) 「このミステリーがすごい」大賞だそうで。私も目指しているので、買ってみました。 第一部、 第二部、第三部に分かれています。第一部と二部は、まったく関係ないです。第三部が謎解き。で、正直な感想。…

Nのために

3・26(木) 「Nのために」DVD 湊かなえの小説を「8日目のセミ」の奥寺聡子脚本、榮倉奈々主演で、連続ドラマ化。久保田正孝、加来健人、小出啓介といった注目の若手の共演が見もの。イニシャルにNがつく人たちの出会いと純愛。そして、共有した罪…

ノエル

3・25(水) 「ノエル」小説。道夫秀介 前にも「サナキの森」で紹介したけど、別の小説が挟まる形式。これは、使えるわ。昔書いた短編を入れこんで、現代の小説を合体させれば、ぐんと伸びるし。書けない時は気が楽になるわ。でも、これはさすがに直木賞…

陽だまりハウスでマラソンを

3・24(火) 「陽だまりハウスでマラソンを」(映画)3・21公開 妻を伴い老人ホームに入居した元オリンピックのマラソン金メダリストが、退屈な日常から決別するためにベルリンマラソんにエントリー。彼の勇士が、当初は呆れていたホーム仲間たちを元…

1981年のスワンソング

3・23(月) 「1981年のスワンソング」小説。五十嵐貴久 1980年の小説を書いていて、参考までに買ったの。参考になったわ。「11pm」とか「独占男の時間」なんかは覚えていたけど、松田聖子や田原俊彦や近藤真彦なんかが、デビューしたてで、…

ずっとあなたが好きでした

3・22(日) 「ずっとあなたが好きでした」歌野晶午、続き。 5・ドレスと留袖。 長嶋は単身赴任している。愛人との生活にどっぷりと浸っている。幸せ。相手は佐和子。行きつけのスナックもできた。お気に入りは、リナとレミ。 ある日、佐和子が、変な男…

ずっとあなたが好きでした

3・21(土) 「ずっとあなたが好きでした」小説。歌野晶午。 短編集です。この人のも漏れなく買うの。はずれがない。今回のは恋愛小説集ということだったけど、中々鋭いオチがついていて、面白い。 1・ずっとあなたが好きでした。 大和はスーパーでバイ…

火花

3・20(金) 「火花」又吉直樹(小説) すごい売れているようで。ここで私が褒めなくてもいいと思うので、本音を書きます。難しかった。哲学書みたいに難しかった。よくわからなかった。村上春樹のほうがまだわかりやすい。又吉の頭の中はこうなのだと、…

股旅探偵、上州呪い村

3・19(木) 「股旅探偵、上州呪い村」幡大介(小説) 面白いですねえ。超超超面白い。昔から好きだったけど、なおさらファンになってしまったわ。時代物なのに、メタ・ミステリーだとか、めっちゃ現代用語がガンガン出てくるの。そして、密室のなぞとき…

ブラック オア ホワイト

3・18(水) 「ブラック オア ホワイト」小説、浅田次郎 80年代の小説を書いているの。ちょうど私が小さな映画輸入会社に入って、「エルネスト」というホモポルノの映画を公開したころの話。で、バブル真っ盛りだったので、それの参考になるかと思って…

イントゥ・ザ・ウッヅ

3・17(火) 「イントゥ・ザ・ウッヅ」映画3・14より公開。 「アナと雪の女王」に続くディズニー・ミュージカルは、おなじみのおとぎ話。赤ずきん、シンデレラ、ラプンツエル、ジャックと豆の木にオリジナルストーリーを書きたし、さらに、主人公たち…

幕末愚連隊

3・16(月) 「幕末愚連隊」幡大介(小説) 幡大介は大好きなので、買ってみました。戊辰戦争を泥だらけで走り抜けたならず者たちの大群像劇と帯にあります。明治の初め、戊辰戦争の時の話です。 鳥羽伏見の戦いで負けた幕府軍の兵士が、江戸へ大量に流れ…

気にしない練習

3・15(日) 「気にしない練習」名取芳彦。 まずは帯から。 人生を難しくしないための「ブッダの教え」 順境もよし、それくらい逆鏡もよし。 ネガティヴな感情は、浮かぶに任せ、消えるに任せる。 信頼していた人の裏切りはありえるもの。 手柄なんて、人…

パリよ永遠に

3・14(土) 「パリよ永遠に」映画。3・7公開。 ナチス占領下のパリ。ヒトラーからノートルダム大聖堂なぢ、政界的な建造物の破壊を命じられたドイツ人将校と、彼を説得しようとするスエーデン人総領事のスリリングな攻防が展開する。フランスで大ヒッ…

絶叫

3・13(金) 「絶叫」葉真中顕(小説) この前紹介した「ロスト・ケア」の人の第二弾。「ラスト4行に驚愕」と帯に書いてあったので、買ってみました。 話は単純です。国分寺のマンションで、ある女性(中年)の死体が発見される。死んでから半年くらいが…

堕ちる

3・12(木) 「堕ちる」小説。林由美子。 この前紹介した「逃げる」の人の前回作。日本ラブストーリー大賞受賞後の第三作。 今まで、ミステリーしか読んでなかったので、トリックが書けなくて、小説も書けないと思っていたけど、こういうストレートなのを…

約束の森

3・11(水) 「約束の森」小説。沢木冬吾 10万部突破と書いてあったので、買いました。でも、正直わからない。 まずは帯から。 警視庁公安部の刑事だった奥野祐也は、殺人事件で妻を亡くして、退職を決めた。かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る…

そして名探偵は生まれた

3・10(火) 「そして名探偵は生まれた」小説、歌野晶午 これも前に紹介したかも。でもダブっていてもいいくらい、面白い。 短編集、まずは帯から。 景浦速見は、下世話な口が珠に傷だが、正真正銘の名探偵である。難事件のお礼に招かれた伊豆の山荘で、…

サバイバー

3・9(月) 「サバイバー」小説、木下半太 まずは帯から。 4月1日午後3時。突然世界が崩壊した。すべての移動手段・通信手段は遮断され、地球の人口は60数万人に激減する。神様がリセットボタンを押して、くれたと感謝するニート。崩壊した東京で呆然…

サナキの森

3・8(日) 「サナキの森」 今回も手紙形式で。 最近小説が書けないとお嘆きの貴兄へ。 今回はホラーと現代小説の合体です。まず、祖父の書いた擬古文のホラーがあって、それに挟まって、現代小説の謎解きがあります。でも、全然古さは感じないです。 第一…

ロスト・ケア

3・7(土) 「ロスト・ケア」小説。葉真中顕(光文社文庫) 今回は、手紙形式で紹介。 最近小説が書けないとお嘆きの貴兄へ。今回は、実録ものです。日本ミステリー大賞新人賞受賞作です。500万ですよ。500万――。 ミステリーと銘打ってありますが、…

スタート

3・6(金) 「スタート」小説、中山七里 まずは帯から。 伝説的映画監督の大森が新作、厄災の季節を撮る。若き助監督の宮藤栄一も現場に臨むが、軽薄なプロヅーサーや批判を繰り返す外部団体など、周囲には難敵ばかり。軋轢に抗いながらの映画作りが進む中…

絶唱

3・5(木) 「絶唱」本。湊かなえ。 まずは帯から。 心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。 忘れられないあの日のために。 別れを受け止めるために。 「死」に打ちのめされた彼女たちが、 秘密を抱えたまま、たどり着いた場所は、太平…

風に立つライオン

3・4(水) 「風に立つライオン」映画3・14公開 原作がさだまさしだったので、読んでみました。いやー久しぶりに超酷い小説に出会った。これは小説といえる? インタビューの羅列。途中から小説になるかと思いきや、最後までインタビューの羅列。そして…

きっと、星のせいじゃない

3・3(火) 「きっと、星のせいじゃない」映画、2・20公開 思い病を患う少女と、病を克服した青年が、がん患者たちが集う集会で出会い、恋に落ちる。そんな二人が憧れの作家に逢うために、オランダへ旅する道程に寄り添う青春純愛どらm。全米でベスト…

逃げる

3・2(月) 「逃げる」林由美子(小説)宝島社。 帯に、「この疾走感、桐野夏生を超えた」と書いてあった通り、すごい。最初は誘拐をするんだよ。でも身代金を受け取る前に、子供がアナフィラキシーショックで死んでしまうんだよね。それから、逃亡生活は…

嗤う淑女

3・1(日) 「嗤う淑女」中山七里(小説)実業の日本社。 又しても新しいジャンルを開拓ですねえ。本当に中山七里は天才です。ミステリーはもう行き着くところまで行ってしまったじゃないですか。新しいトリックもなし。最近のと行ったら、「ちょっと席を…