2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ロシア紅茶の謎

『ロシア紅茶の謎』(有栖川有栖) 1、 動物園の暗号 暗号物で面白いのにあったことはない。大概はつまらない。 これは、動物の名前がつらねられた暗号をもっていて、それが駅名になっている。それのいくつかに○がついていて、これは中央線の梓2号を示して…

見えない殺人カード

「見えない殺人カード」(アンソロジー) これは大正解のアンソロジーだったわね。長編のようなトリックを短編で、それも幾つも読めてしまうんだもの。絶対読むべきね。 1、「はだしの親父」(黒田研二) 父の癌で死んだ後。兄弟が集まる。病院で、スーツを…

人面屋敷の惨劇

「人面屋敷の惨劇」(石持浅海) 東京都西部でおきた連続用事失踪事件。十数年後、我が子を失った美菜子をはじめ6人の被害者家族は、犯人と報道された土佐のクラス「人面やしき」に乗り込む。 名前は、糸井由規美、加茂吾朗、中川弘也、藤田昭信、美菜子、…

殺人鬼フジコの衝動

「殺人鬼フジコの衝動」(真梨幸子) これは、一度前に読んだの。でも、良くわからなくて、ブックオフに売ったの。でも、ものすごく売れているようなので、もう一度買ったの。でも、分からなかった。 内容は、フジコが小さい頃苛められて、殺しを繰り返して…

インシデント

「インシデント」(秦建日子) テレビで放送されたんですって。でも、見逃したから、読んでみたら、超面白かったわ。「アンフェア」の人。頷けるわ。筋。 医療コーデネーターをしている中原永遠子(とわこ)の所に頭痛持ちの患者(さやか)が相談にくる。聖…

猫柳11弦の後悔

「猫柳11弦の後悔」(北山孟邦) 超面白かったわね。さすがメフィスト出身だけのことはあるわね。設定がいいわね。名探偵という教授職があって、名探偵の講座があって、学生は探偵助手をめざしている。楽しくなってしまうわね。さて、筋。 ゼミで弧島へい…

中途半端な密室

「中途半端な密室」東川篤哉 さすがに大ヒットした人だけのことはある。これは初期の作品集という事だけど、面白かったわ。 1・中途半端な密室。 テニスコートで殺人。中年の男。末次不動産の社長。真中くらいの所に倒れていた。ナイフで腹を刺されていた。…

女ともだち

「女ともだち」(真梨幸子) ドロドロ小説なんだとか。でも、無理にドロドロにしなくても、いいような気がする。最初に出てくる、カレーに髪の毛が入っているとか、小説の筋に全然関係ないし。あざといというか。必要ないことが多すぎる。いずれにしても、「…

プリズン・トリック

「プリズン・トリック」(遠藤武文) 江戸川乱歩賞は、やたら衒学的で、トリックは大したことないから、嫌いなの。で、あまり読んでないんだけど、これは、帯に、選考委員の度肝を抜いたトリックと書いてあったから、読んだの。でも、トリックは大したことは…