2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

おまえさん上

「おまえさん上」宮部みゆき 深川の河川敷。行き倒れが死んだ。長らく土の上にいたので、なかなか油の跡が抜けなかった。調べると、薬種問屋へしばしば行っていたとか。その問屋はよく利く鍼薬を発売して、儲かっていた。 そこへ行って、聞き込みをしようと…

神のロジック、人間のマジック

「神のロジック、人間のマジック」西沢保彦 これは、なんていうかねえ、「葉桜のころ」に似ているわ。ネタバレになるから、読んだ人だけが、ああ、そう、と思って。これ以上は言えない。 でも、もう少しいうと、「葉桜のころ」と「ハリポタ」を混ぜたような…

歴史人、江戸の暮らし大全

http://www.rekishijin.jp/newmagazine-edo/ ←「完全保存版 江戸の暮らし大全」』が発売になりました。復刻なので、以前の版をお持ちでなければ、これは絶対にお買い得。

春の魔法のおすそわけ

「春の魔法のおすそわけ」西沢保彦 この人は、本当に天才だと思うわ。これは軽いのよ。超軽いの。でも、読んだ後、やっぱりやられたと思うの。こういう軽いのいいわ。 主人公は、九段坂の駅をでたところで気が付くの。昨晩、飲みすぎて、記憶がないの。でも…

閻魔まいり。御宿かわせみ10

「閻魔まいり。御宿かわせみ10」平岩弓枝 1・蛍沢の怨霊 日暮里の宗林寺の近くの蛍沢に蛍狩りにいく。水の中に死体が浮いていた。近くの宿屋、杉井屋で聞く。八王子村から来た清次郎が帰っていない。お蔵前片町の鶴伊勢屋のくずもちを買いに行く。そこの…

盤上の敵

「盤上の敵」(北村薫) 主語が書いてなかったり、主語が書いてあるので、その人が主人公かと思ったら、あっさりと殺されてしまったり、進行と関係のない思い出話が延々と挿入されたりと、一読しただけではよくわからない。非常にトリッキー。 でも、おおま…

オニウドの里

「オニウドの里」中谷航太郎 「秘闘秘録、新三郎&魁」の三作目だそうで。最初から最後まで、忍者との戦い。まあ、主人公も忍者だけど。面白かったわ。一応、裏の紹介から。 箱根や雪深い甲斐山中での戦いを無我夢中で生き延びた苗場新三郎。兎流那の民に加…

仇討街道

「仇討街道」鳥羽亮 日光街道について書く必要があったので、買ったの。役に立ったわ。でも、内容は、いつもの剣豪小説。ある女性が仇討をしたいと十四朗の所にくるの。それで、剣の修行をしてやり、ついでに、日光街道で仇討をするのを助けるの。チャンバラ…

状箱騒動

「状箱騒動」(佐伯泰英) 酔いどれ小藤次留め書きの中の一作。状箱というのは、将軍様の文を運ぶ、大事な箱らしい。それが盗まれる。それを剣の達人の小藤次が追いかけて取り戻す。 軽い。敵を切るときも、竹トンボをフーンと飛ばして、それに気を取られて…

獄門島

「獄門島」(横溝正史) 分鬼頭の長女が、寺の木に逆さにぶら下げられて、殺されていた。三姉妹。姉妹の父は気が違っている。座敷牢におしこめられている。 三人もちょっとおかしい。 6時40分。金田一は、分鬼頭へ。途中、和尚、小間使い、村人といっしょ…

朱房の鷹

「朱房の鷹」(泡坂妻夫) 1. 朱房の鷹 子供が、アユを魚やへ売りに来る。そのとき、水がはねて、鷹匠の一行の鷹にかかる。それで、かなりのかねをせびられる。数日後、二羽のつがいの鷹のオスがお鷹狩の後、頭を殴られて、死ぬ。鷹に暴行を働いた者がいる…