2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

アポロンの嘲笑

「アポロンの嘲笑」中山七里 この人は、「蛙男」以来のファンなんだよね。途中、鴉と戦うみたいなエキセントリックな物もあったけど、今回は、大正解だったわ。 感じとしては、「逃亡者」と殺人事件を合わせたような感じ。従来の殺人事件がつまらない物が多…

水戸の若様

「水戸の若様」幡大介 千代丸シリーズ。 まずは帯から。 幕府の隠密集団・黒鍬組の手先となった天才的な役者の千代丸は、定町廻り同心を演じ切る日々を送っていた。しかし、黒鍬組の怨敵にして、大の芝居好きである幕府の重臣・中の播磨の守に、千代丸が溺愛…

物語の終わり

「物語の終わり」湊かなえ。 短編集です。それも第一話が未完になっていて、代二話以降は、それを読んだ人が、自分の境遇などから、主人公の行く末に境遇を重ね合わせて、結末を考えるって設定。まあ、新しいことは新しいんですがねえ。 私は、今まで、この…

夏まち舞台

「夏まち舞台」幡大介 この人のは、うんちくはまあまああるけど、分かりやすくって、いいわ。言葉も、「中世的」だとか、現代用語がバンバン出てくるし。私も、時代物の、二重人格物を書いているんだけど、先生(選者もやってる)に言わせると、「人格」って…

百万石のお墨付き

「百万石のお墨付き」麻倉一矢 かぶき平八郎荒事初めの2だそうで。薀蓄ばかりで、超読みにくい。二度と読みたくない。まずは帯から。 白い裸身の女が月光に浮かびあがっていた。甲斐の国、大月宿はずれの湯治場である。元幕臣で、今は中村座の殺陣師、豊島…

御子を抱く

「御子を抱く」石持浅海 この人も大好きで、もれなく買うんだよね。この前の短編集は、霊魂が出てきたし、今回は冷凍睡眠。ちょっとSFがかっていて、面白い。 ここでは、宗教団体ではないと言っているが、極めて宗教団体に近いので、宗教団体ってことで、…

アヒルキラー

「アヒルキラー」木下半太 この人は必ず買うんだよね。今回も外れなかったわ。 まずは帯から。レースクイーン、モデル、女優、美女ばかりを狙った連続殺人事件が発生。その顔はズタズタに切られ、死体の横には必ずアヒルのおもちゃが。世にも残酷な事件を、…

仁王の涙

「仁王の涙」幡大介 「大江戸三男事件帖」シリーズ。 相撲取りの三太郎は、土井家のおかかえ相撲取り。出げいこで、別の家に出されている。毎日しごかれている。一人やさしい中間がいて、市中で、飯を食わせてくれる。しかし、帰る途中に、その家と宿敵の家…