2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

上様ご出陣2

「上様ご出陣2」徳川家斉挽回伝、牧秀彦。 今回は、たいして面白くない。漫才師を訓練して、家臣(超堅い)を笑わせる話。笑いダケを食べさせる。うーん、なんだかなあ。今回は、書くことが少ないので、昨日の鶴太郎の。 ある事件を目撃するんだけど、顔は…

からくり5千両

「からくり5千両」徒目付、久岡官兵衛。鈴木英治。 「からくり5千両」という言葉に惹かれて買ったの。でも、5千両は、誰か奇特な人が、「御救い米の足しにしてくれ」と書いて、おいといた物で、勘定奉行の管轄に入れられた、それだけ。その後は、足を棒に…

大江戸世間知らず

「大江戸世間知らず」おっとり若旦那事件帖。南房秀久。 なんとなく手に取ったんだけど、読んでよかったわ。今、吉原の花魁物を書いているんだけど、浅草へ移転した後の設定にしていたの。そしたら、ほかの本だけど、2メートルもの塀で、忍び返しがついてい…

夜泣き三味線

「夜泣き三味線」質蔵きてれつ繁盛期。沖田正午。 ちょっとホラーの入った人情ものです。神田小柳町の質店「八前屋」のとなりのお稲荷さんに、女が雨に撃たれて倒れている。腕にひどいけが。三味線(高い)をもっている。 看病して気がついて、女は出ていく…

刺客請け負います

「刺客請け負います」陰聞きや重兵衛2.沖田正午 この人のは軽いし、あまり薀蓄がないから好きなの。イヌがしゃべるのも超軽いけど、このシリーズは中間てとこかな。で、筋。 大諸藩の藩主の仇を撃つという大義名分がある。 でも、普段は一善飯屋をやってい…

吉原首代、佐助始末超

「吉原首代、佐助始末超」森詠 1、 首代とは、吉原の刑事みたいなもの。首代というめったに見ない言葉を使っていることからわかるように、超薀蓄だらけ。うんざりするほど。 本当は、読みたくなかったのだけど、今、花魁物を書いているので、仕方なく読んだ…

上様出陣

「上様出陣!」牧秀彦 徳川家斉挽回伝とサブタイトルにあるの。で、どういう話かというと、馬将軍と噂された家斉が、汚名挽回するために、御庭番と一緒に、市中に繰り出す話。非常に肩がこらないわね。これもライトノベル波ね。でも、あまり印象に残らない。…

浅草かみなり大家族

「浅草かみなり大家族」沖田正午 ええとですねえ、これも超肩の凝らないライトノベルです。22歳の若い女の子、多枝が見合いの席で、隣の部屋に案内されるべき40才の多江と間違われて、40台の松吉(棟梁)に引合されるの。で、その棟梁には7人の子供と…

俺のもんだぜ

「俺のもんだぜ」沖田正午 物語とはこういうもんだ、という見本みたいな小説でした。超面白くて、超笑ってしまいました。「陰聴き屋」シリーズとはえらい違いで、軽いこと、軽いこと、まるでライトノベルかと思ってしまうほど、肩に力が入っていない。 まず…