2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

事件の痕跡

「事件の痕跡」(短編集) 1. 私はこうしてデビューした。(蒼井上鷹) 相尾と皆美が『相尾翔』の熱狂的ファンの狛江について、話しあっている。 実は、狛江は、ストーカーまがいの困ったちゃんなのだ。相尾翔と合作をする(自分がネタを考えて、相尾が書…

法月倫太郎の冒険

「法月倫太郎の冒険」(法月倫太郎) 1. 死刑囚パズル ある死刑囚の死刑執行の日。死刑直前に死刑囚がお茶に入ったニコチンで殺される。それは、死刑囚が甘党だったために、所長が、まんじゅうを取り寄せ、それと同時に仏間にはこびこんだお茶(ポット入り…

誰か

「誰か」(宮部みゆき) 最初は退屈。自分は社長の入り婿なので、頭が上がらないとか、聞き込みに行っても、まるっきりカスリもしないとか。途中までは退屈。でも、最後にはドンデン返しがあるから、まあ、いいか。 筋。私は、社長の入り婿。その社長のお抱…

鬼流殺生祭

「鬼流殺生祭」(貫井徳郎) 明治初期の話。よって、岡っぴきは警視庁になっている。検死の医者も出てくるけど、死亡推定時刻までは出せない。殺人事件が起こる前に、昔ながらの葬式だの、武士の家の格式だのがどっさり出て来て、少々退屈だったわ。 さて、…

贖罪のソナタ、Wの悲劇

「贖罪のソナタ」中山七里 この人は、「カエル男」から大ファンなのよね。中には全然面白くないものもあるけど、これは面白かったわ。それに、法律関係(裁判所とか、刑務所とか)の事を良く調べてあるわね。重くていいわ。 でも、途中は、少年の過去(少年…

美女と魔物のバッティング・センター

「美女と魔物のバッティング・センター」(木下半太) この人は好きなんだよね。文句なく好きなんだよね。意外性があって、スピーディで。最初から文庫ってとこも好き。 さて、今回の主人公は吸血鬼です。 と言っても、こうもりに変身したりはしないの。いた…

転生

「転生」貫井徳郎 重かったわね。ルポルタージュみたいなかんじ。ドキュメンタリーと言ってもいいくらい。 筋。まず、僕は、心臓移植手術を受ける。そして、エリコという女性の夢をみる。この女性はよく夢に出てくる。それから、今まで好きでなかった肉が好…