2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ミハスの落日。御庭番通史

「ミハスの落日」(貫井徳郎) 1「ミハスの落日」 僕は、ミハスのお金持ちの老人の家に招かれる。母と昔、幼馴染だったとのこと。 そして、バルセロナであった密室殺人について話す。バルセロナでは、一人の男性と仲がよかった。まだ二人は小学生くらい。男…

修羅の終わり。闇を切り裂く誘拐者

「修羅の終わり」(貫井徳郎) 「慟哭」と同じ叙述トリックなんだって。でも、「慟哭」と違って、良くわからなかった。あっちは、二つの話の流れがあって、最後に一つになる。あっと驚いたわ。でも、これは、三つの流れがあって、複雑で良くわからない。一応…

天使の屍、蛸比丘尼

「天使の屍」(貫井徳郎) 前にも紹介したことあるかなあ。もし紹介していたら、メンゴ。 青木の息子(14歳)がビルから飛び降りて自殺。部屋には遺書。「もうこんなことは終わりにしたい」遺体からは、LSD。 先生には中のよい友達を三人聞く。永井。園…

ふたたび赤い悪夢。殺人者は夜明けに笑う

「ふたたび赤い悪夢」(法月倫太郎) アイドルのゆりりんがラジオ局の倉庫で、ストーカーみたいな男に刺される。しかし冷たい血だった。彼女は失神。 数十分後、ゆりりんから法月に助けての電話が入る。男に刺されたのに死ななかった。ラジオ局の外では、誰…

10分間ミステリー,崩れる

「10分間ミステリー」 短編集。「このミステリーは凄い」大賞を取ったひとばかり。10枚なので、面白いものもあり、随筆みたいなのもあり、まあまあ。その中で印象に残ったもの。 1「防犯心理テスト」(上甲宣之) 消防署員だけを集めた心理テストを行う…

追憶のかけら

「追憶のかけら」(貫井徳郎) 三分の二くらいまでは、旧かな遣いの、昔の小説が長々と登場してきて、かなり退屈。でも、最後は、ドンデン返しがいくつかあり、超面白い。 筋。私は、国文学の教授。妻が、喧嘩して実家に帰り、交通事故で死んだばかり。ある…

午後からはワニ日和

「午後からはワニ日和」(似鳥鶏) この人は、「まもなく電車が出現します」からのファンなの。 筋。ある動物園で、ワニが盗まれる。ショックガン(痴漢撃退の)が落ちていたが、使われた形跡はなし。誰が? どんな目的で? ワニはそれなりに凶暴。うっかり…