謎ときはディナーの後で。2

「謎ときはディナーの後で。2」(東川篤哉
1.アリバイを御所望でございますか。
ある女性が、立川で殺されるの。住んでいたのは、国分寺。電車で15分。死亡推定時刻は、8時半から10時半。彼女には恋人がいた。彼女をA子,恋人をB男とすると、A子アパートの隣の女性が、8時半にA子を見かけたと証言したから、犯行時間は狭まって、8時45分から、10時半。さて、B男は、8時半から11時までは、ロダンという喫茶店にいた。店主がアリバイを証言。
ところで、B男は、8時半までのアリバイを、仕事仲間が証言してくれると言った。仕事仲間は証言。おまけに、B男はその時間には、テレビの野球ちゅうけいで、誰が打ったとか、やたらに詳しく証言した。これには、執事は不審感を覚えた。そして、その証言が偽造なのではないかと疑った。でも、それなら、A子の隣の女性の証言も偽造でなくてはならない。そこで、ピンときた。実はA子がB男を殺そうと思って、隣の女性に、8時半のアリバイ証言を頼んだのではないか? だとすると、8時半に殺されたいうのはありうる。さて、では先に進めて、そうだとすると、B男は、A子の隣の女性が偽証していることを知っている。その女性が危ない。そこで駆け付けたが、隣の女性が酔って、酒瓶を振り回して逆にB男を殺していた。

2、殺しの際は、帽子をお忘れなく。
ある女性が殺された。帽子が趣味で、沢山集めていたのに、亡くなっていた。犯人が持ち去ったに違いない。さて、現場は風呂場。足を持ち上げられて、溺死させられたようだ。水が少なくなっている。ところで、帽子の使い道で思いつくのは、まずは、水を汲む。その中で、麦わら帽子は、水を、ざるのように汲んで、水の中に落とした物を救い取るということもできる。では、何を落とした? コンタクトレンズ。では、犯人はコンタクトレンズをしている人。たまにはメガネ。

3、殺意のパーティにようこそ。
パーティで、A子が殺されそうになった。瀕死の重傷。彼女のメッセージは、顔は知っているが、名まえは知らない人。緑ブローチ。屋上庭園だった。陽がさしている。招待客には赤なのブローチをしている人はいるが、緑 のブローチをしている人はいない。
このメッセージから執事が導き出した結論は、太陽で色の変わるブローチではないか。それは、アレキサンドライト。白熱光の下では赤。太陽光の下では緑。屋上は太陽光だった。おまけに、彼女は、被害者本人とはあまり面識がない。共通の友達がA子に恋人を取られ、自殺したので、復讐した。

4、聖なる夜に、密室はいかが?
雪の夜に、女性Aが殺された。ロフトから落とされたようだ。大きな音がした後に、人間の影を隣のバーさんが見た。でも、表の庭には、車の轍が一つ。どうやって逃げたか?
発見した女性Bはつきあっていた男のCが怪しいという。Cは別の男のDを巡って争っていたE子が怪しいという。Dのところへ行くと、Dは、B子が怪しいという。それから、被害者女性Aはウインタースポーツは全部やっていたという。しかし、Aの部屋にはスキーやスノボーなどの道具はあるが、スケート靴がない。そこで、スケート靴をはいて、轍の上を逃げたのだろうと推理。そして、24センチの靴が履けるのは、女性。おまけにA子と同じか、背が低い女性と判断。そして発見したB子が犯人と断定。

5、髪は殺人犯の命でございます。
お手伝いさんが、死体を発見。夏希かと思ったが、優子だった。優子は従妹。普段は、優子は髪が長いが、ベリーショートに刈り込まれていた。ところで、この家は、一年前に、前の当主が交通事故で死んでから、内紛が続いている。その交通事故の時、夏希は別の親戚のところにいて、アリバイはある。
さて、これに対する執事の推理。優子は、一年前、夏希のアリバイ造りに加担したんではないか? つまり、前の当主が事故で殺されたとすると、娘の夏希にも疑いがかかる。それを、その時、夏希になりすまして別の親戚の家にいれば、アリバイは立証できる。そうするためには、髪を切り、短い髪の鬘をかぶっていればいい。そうしたのではないか? それで、今回、分け前の点で喧嘩した。夏希が優子を殺した。しかし、鬘のままでは、一年前のことが思い出されて、あれの偽証が暴かれる可能性がある。そこで、鬘を隠して、ベリーショートに刈り込んだ。

6、完全な密室などございません。
ある画家が殺された。壁の女性の絵を差していた。ところで、叫び声が聞こえた時、インタビューの女性が来ていて、すぐに駆け付けた。犯人は逃げる暇などなかったはず。そこで、執事の推理。壁に、古ぼけた窓の絵がある。そこをはしごで上って開いてみる。すると、そこには本当のまどが。犯人はその奥にまだいるはず。


今週面白かったのは、「警部補佐々木丈太朗」だわね。
まず、救急救命士(B)が、街で呼吸困難になった人を、違法だと知りつつ、喉の切開をして助けるの。それがネットにアップされて、資格をはく奪されるの。それから数日して、Aが殺されるの。Aはネットにアップした人。レポーターだった。手には細かいおがくずとミョウバンと膠と染料の混じったものが爪の間に付着。おがくずは細かくて、木の特徴(名前忘れた。陰性何とか)から、鉛筆削ったおがくずと判明。
さて、Aに恨みをもっているというと、B救急救命士。それで話を聞くと、自分がやったと言うけど、それ以上は黙秘。で、Bの家を調べると、養子で、その家は、5人の人間を養子にしていた。それは、犯罪から抜けたいとか自己破産して再就職に困っている人を助けるためにやったこと。で、この家には、6年前に、銀二という男がいたが、階段から落ちて死亡したという経歴がある。その時疑われたのが、C弁護士。でも、彼にはアリバイがあった。それが、D子(歯医者)の証言。
この事件を追っていくと、銀二は、この家の人間の弱みにつけこんで、違法にカードを作らせてキャッシングをしていたなど、鼻つまみ者だったことが判明。それを、C弁護士に一人の家族が話した。その夜に転落死が起こった。ところが、D子は、偶然にも、今回、喉を切開されて助かった女性。他の人間のアップした動画を見ると、B救急救命士が駆け付ける前に、C弁護士はD子と一緒にいたが、救急車を呼んで、慌てて走り去っている。つまり、D子と親しい関係だと周囲にバレルのを恐れている様子。それで、主人公の警部補は考える。C弁護士とD子は6年前から親しい関係だった。それを隠して、D子は6年前のアリバイを証言した。しかし、今回Aは偶然にもそれを発見し、ゆすりにかけた。なので、逆に殺された。でも、そうであると疑ったBが庇って、自首した。でも、C弁護士は、ゆすられたことは認めたが、殺しは否定。それで、捜査は振り出しに戻る。
さて、爪の間のおがくずを調べると、ある鉛筆製造会社で、それを粉にして、工芸ように販売していることが判明。それで、Bの弁護を申しだしてきたE弁護士の家にいくと、妻が、その粉を工芸品にしたものがある。それで、E弁護士が犯人と判明。彼は、殺さされた銀二と組んで悪事を働いていた。それをAに嗅ぎつけられて、ゆすられていた。

「コナン」も面白かったわ。
6人が殺されるの。麻雀のピンズの牌が置かれているの。一つづつが赤く塗られて、裏には縦に線。そして、最後に殺された男のメッセージが、京都、ベガ。一人に一つづつ取られていたものがある。例えば、カフスの片方とか。それから、地図も置かれていた。
で、京都のベガホテルを調べると、去年、火事があった、A子が死んだという事実が出てくるの。その時の、証人の話し。エレベータからブーと鳴ったので、A子が出てきた。それを、A子のお兄さんに聞くと、A子が押し出されたのだと証言。それで、推理。ピンズの位置は、今回殺された6人が乗っていたエレベーターの中の位置。それと、後ろに線の引かれた麻雀牌は、エレベーターを意味するのではないか?
で、置かれていた地図を調べると、北斗七星の地図になる。それで、最後に残っているのが、芝公園。で、東京タワーで最後の殺人が行われると推理。
そこへ行くと、A子の恋人がいる。彼にその話をすると、素直に認めて、これから自殺するのだという。しかし、コナンは違うと言う。二人は星空を愛していた。そんな二人が、星空を悪用するような殺人をするはずがない。この一連の殺しをしたのは、A子兄。そして、彼は、A子を一人残して、友達の家にいったA子の彼氏を憎んでいた。なので、彼に一つづつ盗んだ証拠品を持たせて、自殺させて、殺人の罪をなすりつけようとした。
その時、刑事が入ってくる。実はこれが、裏の組織の覆面姿。彼と戦う。彼は、ヘリで乗り付けた悪の組織に殺される。