隔離島フェーズ0

4・17(金)
「隔離島フェーズ0」仙川環、小説。
この人も好きで、必ず買うの。今回も面白かったわ。古い昔の因習であると思わせておいて、実は、時代の最先端の医療ミステリー。さすがだわ。
筋。主人公は、伊豆の尖端の方の、離れ小島の医師として、赴任するの。そこは、すっごい南の島で、古い因習が残っているの。ちょっと村のおきてに従わなかったりすると、下着(着物だけど)で、神社で、水をかけられたりして、お祈りさせられるの。で、この島では、ピンピンコロリ体操というのがはやっているの。ラジオ体操みたいなものだけど、そのおかげか、倒れて、長患いする人はいないの。すぐに死ぬの。それがいいのかどうかは、わからないんだけど、一軒の家で、老婆が倒れたの。でも、寝付くことなく、すぐに死んでしまったの。あまりな急な話に、毒殺されたんじゃないかと、主人公は疑うの。看護が面倒なのと、ピンピンコロリ運動を推し進めるため。でも、村の人に、それとなく話を聞いても、誰も答えてくれないの。それで、昔聞いた、老人ホームの老婆がある薬のことを知っているという噂を思い出して、聞きに行くの。
すると、昔、毒薬を専門に作る家系があって、治らないとか、重病人が出ると、、それで殺していたと話してくれるの。
で、今回もそれだと思うの。でも、他の島へ行けば、治るのに、と不審に思うの。そうこうしていると、新聞記者の友達のAが、ピンピンコロリ運動は、B社が関係している、秘密をかぎつけたので、明日島に行く、とメールをよこすの。
でも、翌日、宿に泊まった形跡はないの。それどころか、岬に、靴とノートがおいてあって、絶望したので死ぬ、というメモが見つかるの。で、主人公は、こっそり捜査をすると、気のふれたと言われている人が、こっそり、教えてくれるの。Aを村長以下の数人が拉致して、岬へ連れて行った。それから、B社から、変な薬を飲まされている。
で、主人公は、B社を調べるの。すると、遺伝子治療薬の研究に、ものすごいお金をつぎ込んでいいるのがわかるの。で、こう推理。治験をこの島でやっていたんじゃないか。遺伝字が入り混じっていないから。それで、その薬のことがばれると困るから、ピンピンコロリ運動だと言って、老人が、病気になると、毒殺して、他の島へ出ないようにしていたんじゃないか。で、友人は、そのことをかぎつけたので、殺されたんじゃないか。で、その遺伝子薬って何? それは、面白いから、読んで。流石だわ。

情報
プチット鍋でチャーハン、おいしそう。