狂おしい夜


5・14(木)
「狂おしい夜」鯨統一郎。(小説)
「冷たい太陽」が超面白かったので買ってみました。これもはずれなし。超面白かったわ。純粋なるサスペンスね。先が読めないの。人は殺されないの。よってトリックもないの。それでも面白いの。新しい可能性ね。おすすめだわ。
主人公の私は、金づちで殴られて、記憶喪失に。でも、バッグの中にケータイやメモ帖が入っていたので、母に連絡が取れた。病院に母が駆けつけてくるの。最初、この母も偽物かと思ったけど、違ったようね。で、母は言うの。「自分はA老人の愛人だったんだけど、A老人は資産家で、もうすぐ死にそう。死んだら、莫大な財産が入る」って。でも、A老人には本妻がいるの。その人は死んでいるんだけど、子供が二人。そうなると、愛人の子に莫大な財産が入ってくるのは変。となると、母は、どうやら、A老人の遺言状の内容を知っていて、それには、全財産を私に、って書いてあるらしい。
それを聞きつけたのか、私の周りには、愛人だとか、夫だとか、という男がわらわらと3人現れる。まず、B男。優しそう。でも、思い出せないので、適当にあしらっていると、C男が自分が恋人だと言って、抱きそうになるの。
で、メモ帳から、私のアパートが割れ、そこに行くと、「C男が怖い」とのメモがあるの。で、これをB男に聞くと、「C男は君のストーカーだ」というの。で、それを聞きつけたC男がB男を殴り、喧嘩になるの。その最中に、今度は、D男が住民票をもって現れるの。そしていうの。「私はD男と結婚した」って。でも、B男もc男もそんなことは知らないの。で、財産を目当てに、勝手に入籍したんだろうと、決めつけるの。
で、私は、卒業アルバムなどから、昔の友人を頼って、自分が結婚していたと言ったかどうかを聞くの。すると、皆、知らないというの。どうやら、D男が勝手に入籍したのは本当らしい。
処で、A老人の本当の娘、E子がやってきて、D緒の結婚のことを知っているというの。そして、D男はいい人だから、安心よ、ともいうの。
それを信用した私は、D男にカマをかけるの。(セックスの後)。本当に愛しているのなら、一回、離婚して、と。再婚はすぐにでもできるのだから。D男はOKして離婚するの。
その後、老人が死んで、遺言状が公開されるの。それには、全財産は私に、(もちろん、遺留分は残るけど)と書いてあるの。それから、本当の子でない人間には財産は譲らないとも書いてある。つまり、二人の本妻の子のどちらかが浮気をしてできた子、だと疑っているの。
で、それを調べようとすると、E子が、A老人の服や櫛は全部始末してしまったので、調べようがないと主張するの。
で、ここで、またA老人の新しい隠し子なんかが現れて、一悶着あるの。そして、私は、Eこと飲んで、気が合って、信用して、D緒と結婚届を出すの。その後、C男が、ストーカーの本領を発揮して、殴られるの。それで、すべてを思い出すの。それは、E子のとんでもない秘密を知ってしまって、そのせいで、E子はD男を、私にくつけようとしていたらしいの。で、このどんでもない秘密が面白いから、読んで。それに、殴らせたらしいの。超はらはらで、面白かったわ。

情報
「電子の標的」は面白かったわ。子供が誘拐されるの。で、実行犯が電話をかけてきたところをGPSで特定。お天気カメラの位置を捜査。そのカメラから、実行犯が割れる。一方、リュウを釈放せよという脅迫だったので、リュウの殺した相手を調べる。どうやら、警察の内部の情報を調べていたらしい。次、誘拐犯にスマホの映像を送らせる。スマホには位置情報(Igps)が付いている。それで、ほぼ特定できる。でも、移動してしまうので、近くまではいくけど、無理。で、リュウに関していろいろあtって、最後、子供がスマホのカードゲームをする。すると、それは、位置情報を特定するサービスがついているので、それで、相手の位置にたどり着く。面白かったわ。