ラプラスの魔女

5・28(木)
ラプラスの魔女」小説。東野圭吾
面白かったわ。地味な始まりなんだけど、超面白かったわ。SF的で、さすが東野圭吾
筋。ある温泉地で、Aという大映画プロデウサーにしておお金持ちの爺さんが硫化水素で中毒死するの。ミズキという学者がたまたまそこにいて、木村という少年と逢うの。で、別の温泉地で、別の男(B,A監督の脚本家)が同じように、硫化水素で死ぬの。この時も、ミズキは、調査に行って、木村少年と逢うの。sて、中岡という刑事が、この二つの事故に着目して、殺しではないかと疑うの。それは、第一の事件で、40歳も若い妻が、莫大な財産を受け継ぐから。おまけに、つい最近、膨大な生命保険に入ったから。
中岡は、ミズキ研究員の処へ話を聞きにいくの。硫化水素を発生させ、ビニール袋をかぶせたんじゃないかって。すると、ミズキ研究員は、言うの。発生させるには装置がなければダメ。そんな物は現場にはなかった。おまけに、硫化水素は猛毒なので、犯人も危ないと。
さて、中岡は、この現場で、木村少年の写真を見せて、少年を探している少女羽原円華がいることを発見。だが、接触はできなかった。
さて、中岡は、Aプロデウサーが甘粕という男の人生を映画にする予定があったことを聞きこむ。なんでも、硫化水素の事件で、娘と妻を失うという壮絶な人生を歩いていたらしい。甘粕の娘が、硫化水素で自殺を図った。母が巻き添えになって死亡。息子は植物状態になった。
だが、何年か後、羽原C博士の手術で、奇跡的に回復したらしい。羽原円華が父は医者だと言っていたので、その父ではないか、と予測。さて、中岡は、甘粕の子供の友達に聞き込みをするの。すると、甘粕父はものすごい完璧主義者だったの、娘は妊娠、妻は反抗的で、ブログに書いてある理想的な家庭とは正反対だったと判明。さらに、父が、家族を殺したんじゃないかという噂があったと聞く。
だが、父はアリバイがあったので、犯人から外された。
ちょっとややこしいので、話は飛んで、中岡は、羽原円華に木村少年(実は甘粕少年。植物状態から奇跡的に回復した)が、今回の事件の犯人なんじゃないか、と推測を話す。すると、円華が、実験を見せてくれる。それは、白い煙が、拡散せずに、まっすぐに流れる現象。そして、これは、気象条件によって、たまーにそうなるが、それは、ラプラス理論と呼ばれる。自分と甘粕少年は、それを予測できる。だから、硫化水素の流れを読むことができた。だが、手を下してないので、事故。という。
さらに、甘粕少年は、自分たちを殺そうとした父を殺そうとしている。
さて、どうやるか? 勿論ては下さない。ヒントは雷を読む。
超面白かったわ。

情報
植物生まれの酵素、すごい。
明日葉青汁。