消失グラデーション


6・2(火)
「消失グラデーション」小説。長澤樹
横溝正史賞だそうで。面白かったわ。
主人公は僕。これが最後に大きなドンデン返しにつながってくるので、言わない。まあいいでしょう。僕で通します。
僕は、網川という女子高生が屋上から飛び降りた(たぶん)場面に出くわす。すごい出血で、たぶん、死んでる。その時、後ろから首を絞められて、失神する。その後、気が付くと、網川の死体がなくなっている。網川は、バスケットボール部のエースだった。でも、過去にリストカットなんかをしている。
その場所は、昔から、痴漢の出る場所だったので、監視カメラを仕掛けた生徒がいる。そして、そのカメラには、通称ジョージというストーカーが映っている。しかし、監視カメラには、死角があり、犯人が網川の体を担いで逃げたとしても、映っていない。
僕は、調査を始める。まず、ジョージだ。
ジョージを尾行。彼は、網川の血の付いた服をもっていた。それで、あの現場で首を絞めたことは白状したが、死体は盗んでいないと証言。
次に、顧問のA.Aはバスケ部を全国大会で優勝させたかった。それには、スタンドプレーの網川が邪魔。なので、向かいの校舎の上からバスケットボールをぶつけて、下に落としたと推理。しかし、下にバスケットボールは落ちていなかった。おまけに、死体消失の謎がわからない。
網川の鞄がロッカーの中に入っていたままなのを思い出して、調べる。ある産婦人科のカードが入っている。それで、B顧問にが妊娠させたt推理。しかし、B顧問にはアリバイあり。で、その産婦人科に行く。すると、奥にホルモン治療の課があり、看護師が、網川をそこで見たと証言。
そこには性同一障害の地領課がある。で、次の推理。
同僚のC子は、それを知っていた。それで、わざと喧嘩をして、中の悪いふりをして、バスケ部を辞めさせた。網川はDNAは男。それで、徐々に男になるつもりだった。でも、これじゃあ、死体消失の謎は解けない。
それで、最後の推理。実は、網川は死んではいなかったのではないか。で、近くにいた人の制服に着替えて、歩いて出ていった。カメラの死角で。さて、その人は誰? 超あっと驚いたわ。

情報
利尻昆布染め。
GUMいい。