悲しみのイレーヌ

12・14(月)
「悲しみのイレーヌ」ピエール・ルメートル
「その女アレックス」が面白かったのと、文春の一位になったのを見て、買ってみました。
「その女アレックス」はアイデアの勝利ね。で、これは、薀蓄だらけで、つまらない。なぜ文春の一位になったのか、分らない。
まず、すっごい残忍なバラバラ死体遺棄事件がおこるの。犠牲者は二人の娼婦。口が耳まで切り裂かれていたり、頭が壁に打ち付けられていたり、とにかく残忍。
それが延々と描かれているだけ。そして、第二の事件。主人公の刑事は、過去の小説の薀蓄が大好きで、(多分、作者が自分の知識をひけらかしたいんだろうけど)、それらの事件が、「ブラック・ダリア」だとか、「アメリカン・サイコ」の中の記述とそっくりなのを発見。だからどうだって、言うんだけど。
そのうち、戸津川警部の最初のネタみたいなことをやるの。それは、新聞に、犯人しか知らないことを書いて、広告をだすの。そしたら、まんまと、犯人から、返信がおくられてくるの。これも、ちょっと古い。で、昔の未解決事件を掘りおこすと、さらに、別の小説をまねたものが出てくるの。そして、それらが延々と描かれるの。ちょっと退屈。で、最後には、妻のイレーヌが誘拐されるの。それを小説を手掛かりに探すのだけど、薀蓄だらけで、ちょっとうんざり。まあ、犯人は、どうでもいいわ。近親者にいたのだけどね。それは当然よね。こっちの情報が筒抜けだったのだから。
総合すると、「アレックス」とは正反対で、退屈だったわ。

情報
エクエルはサプリ。
胃痛にはガストール。
友達とプヨクエ。
Dポイントはローソンで溜まる。