猫入りチョコレート事件

「猫入りチョコレート事件」藤野恵美
ポプラ社が猫特集をやっていて、犬の好きなんだけど、猫も好きなので、買ってみました。
短編集。なかなか面白かったわ。老子の薀蓄は余計だけど。
1. 店で一番かわいい猫。
「えーすみか」のバイト編集員、真島。猫カフェの密室から猫が消えた。猫カフェは三階にある。ちょっと窓は開いていた。そこから飛び降りたら、絶対に骨折する。だが、A猫が消えた。でも、下にクッションとなる人間がいたら、飛び降りるか?
その前にイケメン俳優のBを取材していた。で、胡蝶のといた謎。それは、BがA猫の元の飼い主で、Bが呼んだので、A猫は飛び降りた。というもの。
この作者の特徴は、必ず、前に出てきた人が、事件解決の手掛かりになる。まあ、短編だからしょうがないが、AとBとCと怪しい人が何人も出てくるような遊びがない。でも、読んでいるときは、あっと驚くのだけどね。
2. 幻の蕎麦。
すみか市に、昔、有名作家が住んでいた。そして、A亭とB庵のどちらかをひいきにしてた。そこへ、金がなかった時、何か、代わりの物を置いたらしい。まず、資料館へ行って、第一章の原稿を借りる。それを持って、B庵へ。そこで、くしゃみをして、猪口をこぼしてしまう。すると、底の線が、原稿へ。さて、困ったと思っていると、胡蝶が入ってきて、言う。それは、前々からついていた跡。今の猪口とそっくり。つまり、B庵がいきつけの蕎麦やだった。そして、娘がしている年代物のロイドメガネ。それが代替品よ。その通りだった。
感想。ちょっと強引。
3・オフ会で死んで男。
編集長が、猫が怪我をして、今井病院へ行くと、メールが入る。
さて、い酒屋、A屋へ行く。羽根付き餃子を食べに行く。オフ会が開かれている・羽根つき餃子は売り切れていた。オフ会は主人公の同僚もいて、一つ羽根つき餃子が残っているが、それは、これから来る人の分だと言う。遅れてくる者のメールを見せてもらう。Imi i niikimas と書いてある。「今、会いにいく?」
その時、胡蝶が言う。「そいつはこないわ。理由は、imainiiku」つまり、今井、つまり動物病院。そして、それは編集長。
感想。面白かったわ。
4・ヒーロー研究。
A子は昔、猫を空き家で買っていた。火事になった時、b男が中に入って、段ボールに入れて、連れ出してくれた。その人に逢いたい。猫又即配のユニフォームを着ていた。調べる。猫また即配のこの辺の担当者は後藤。後藤は、今はnpo法人をやっている。ところで、一年前、銀行強盗があった。
一億円は、車から消えた。ここへ胡蝶が来て、鮮やかに謎を解く。
一億円の強盗は後藤。彼は逃げる途中に、猫又即配の段ボールに金を入れて、空き家に送った。運んだのは自分。だが、運び出す前に、火事。金はびしょ濡れ。運び出せない。それで、どこかに埋めて、段ボールだけ猫を入れて、運び出した。その段ボールには、自分の筆跡が残っているから。感想。ちょっと強引。
もう一つ、面白いのが。
情報
明治アーモンドチョコ。美味しい。
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