ハーメルンの誘拐魔
「ハーメルンの誘拐魔」中山七里。
この人のも必ず買うの。はずれがないわ。でも、今回のは、子宮頸がんワクチンの薬害を訴えるあまり、トリックは今一だったわ。では筋。
子宮頸がんのワクチンを打って、体に障害が出た少女６人が誘拐されるんだよ。他に、子宮頸がんワクチンの旗振り役の産婦人科学会会長の娘も誘拐されるんだよ。現場には、必ずハーメルンの笛吹の絵葉書が。
そして、薬を作っている会社あてに７０億の身代金要求。会社用意する。そして受け渡し。これもおざなり。橋から船に向かって落とすの。黒沢のまねだわね。そして、成功。
では、犯人は？ ま、言ってしまえば、XXロイド。それも二重の。まあ、社会派のミステリーを目指している人は読んでみて。参考になるから。
ああ、誘拐されたのは、全員車いすなので、医者がついていると刑事は推理。それも、犯人特定に参考になるんだけどね。
