夜の脅迫者

「夜の脅迫者」西村京太郎。
短編集。面白かったわ。この人のは本当に外れがないわね。
1・危険な若者。
Aの会社に歌手志望のBが入ってくる。目が凄い澄んでいて、悪意なんてなさそう。だが、彼の周りで次々と死者が。悩んだAはBのグラスに毒を入れるが、自分の煮もいれられる。
2・ある男の肖像。
三流週刊誌の編集長Aが、有名人で死んだBの心の伝記を出すと張り切る。Bは昔、ある女性をビルの屋上から突き落としたとのうわさがあった。さて、真相は。
3・脅迫者。
A(大会社の部長)が夜の美智で事故をおこす。相手は部下。だが、軽い怪我なので、警察には知らせない。しかし、それをネタに、部下は二度三度と昇進を求めてくる。さてどうなる。
4・電話の男。
ある男Aが妻の浮気を疑って、ある日、妻の留守に男からの電話を受け取る。男と逢う。10万で別れてくれと言う。最初はOkするが、次は100万。偽札を詰めて、男を殺しに行く。戦いになって、男が白状。実は妻に夫殺しを頼まれた。浮気相手のふりをしていた。さて、どうなる。
5・やさしい死神。蛇の話。うーん。
6・めでたい奴。
出所したばかりのAとBが土管のなかで100万を拾う。温泉へ。すごい美女がふらふらと入ってくる。男が次に入ってくるが、隠す。どうやらそれは誘拐された少女だったらしい。
発想がいい。