天久鷹央の推理カルテ

天久鷹央の推理カルテ」、知念実希人
短編集。
医学用語だらけだと思っていたが、そうでもなかった。意外と面白かった。
1・泡。
奨学生が池で河童を見たと言って総合診療所にやってくる。面白そうなので行ってみる。すると、ウエットスーツの男が出てきた。盗んだ銀の皿を隠して探していた。

1. 人魂の原料。
病棟で、人魂が出る。真相を探る。すると、未成年なのに、酒依存症の少年のいたずら。シャープペンノ芯(炭素)をコンセントに差し込む。電気で燃える。それをアルコール綿に。しかし、その前の火は、もっと大きかった。それは、同じく、依存症の大人が、持ち物検査があると聞いて、病院から盗んだアルコールを水道管に捨てた。溜まった。それにライターで火を点けた。

3・不可視の胎児。
未成年で妊娠して、中絶した女の子がいる。しかし、また、自己妊娠したと言って、きた。中絶の失敗か? しかし、写真には写っていない。血液検査では、陽性。帰るとき出血。双生児の方われた、子宮外妊娠していた。

4・オーダーメードの毒薬。
病院で、検査では何も異常がないのに、具合が悪い子供。そして母親が元看護師となれば、代理ミュンヒハウゼン症候群に決まっている。では、どうやって異常を起こしたのか? ある果物と薬。それは読んで。