パコと魔法の絵本

パコと魔法の絵本』映画
監督が、『嫌われ松子の一生』の監督と聞いて、見てみました。
実写と紙芝居と、学芸会とCGを合わせたような、めっちゃ面白い内容でした。
内容。ある病院に、滅茶苦茶気難しい元会社社長の老人(役所広司)が入院している。他には、『夜になると悪魔に変身する看護婦』(土屋アンナ)、おかまさん(国村隼)、ヤクザらしく、顔に縫った跡のある男(山内圭哉)、ヤクの後遺症の男(妻夫木聡)、普通の骨折した男(劇団一人)、会社社長の財産を狙う看護婦(小池栄子)、とその夫、空気の読めない謎の男(安部サダヲ)などがいる。
元会社社長の老人は、大貫といい、傲慢で、皆から嫌われている。一方、その病院には、パコという記憶が一日しか持たない少女もいて、毎日、死んだ母の残してくれた絵本を読んでいる。その絵本の登場人物が、この病院の人間に似ている。わがままながま王子は、大貫に、ザリガニ魔人は、ヤク中毒の男に、ザリガニ魔人の家来の魔女は、財産横取りを狙う看護婦に、というように。
大貫は、あまりにも傲慢で、ある日、パコの頬をなぐってしまう。だが、翌日、パコは、触れられたくらいにしか覚えていない。しかし、それでも、それは画期的なことである。前日の記憶が残ったのだから。
この日から、大貫は、パコの心の中に記憶として残ろうとする。そこで、病院で、その絵本を皆で演じてみようと提案する。で、最後は、学芸会並みの大騒ぎになり、CG使いまくりで、大迫力のお芝居になるのだが、大貫が心臓発作で倒れてしまう。でも、奴はしぶといから死なない。逆にパコに死期が迫る。
感想。期待を裏切らないハチャメチャの楽しさでした。