ボトルネック、夏期限定トロピカルパフェ事件

ボトルネック」(米澤穂信




夏期限定トロピカルパフェ事件」(米澤穂信




これらすべての謎を解いた時に、驚くべきドンデン返しが。

今週面白かったのは、西村京太郎のカシオペアの殺人事件だったわね。まず、カシオペアの中で、戸津川の奥さんが誘拐されるの。そして、戸津川も列車から下ろされるの。そして、車内でAが殺されるの。それから、函館についてから、立川が殺されるの。でも、その両方で、大山は列車内に後ろ手に縛られて監禁されていて、アリバイがあるの。大山の奥さんは、ガラス工房に行っていたの。
で、Aの部屋に江藤の指紋のついた缶コーヒーが置かれていたので、警察は江藤を尋問。でも、彼は、殺害に使われたナイフに自分の指紋がついていないことを楯にとって、無罪を主張。そして、釈放される。
だが、次の夜、誰かを呼び出して、争ったらしく、後頭部を何発か殴られて、死亡。でも、このときは、目撃者がいて、逃げ去った男女のモンタージュを作るの。すると、国会議員の三上とその不倫相手だと判明。で、この二人を呼び出して、ちょっとペテンにかけて、尋問した結果、不倫をネタにゆすられて、彼女が後ろから一発殴ったけど、血は出なかった。そのまま逃げたと主張。多分本当らしい。
でも、江藤は、結婚詐欺をするつもりでだましていた女から、借金返済を迫られて、金を必要としていた。殺したのは誰か?
で、手詰まりになったので、大山を捜査。すると、結婚した女性は、大金持ちの会長の認知されなかった娘だと判明。その娘が、雨の中で会長に直談判して、オペラハウスのコンペに参加することを承諾させ、コンペを勝ちとった。さらに、その建設予定の場所に行くと、大山の母親がやってきて、函館に住んでいることが判明。ここで、戸津川はピンとくる。犯行が終わった後、母親を呼び出して、後ろ手に縛らせることは可能だと。
となると、こういう推理が成り立つ。戸津川の奥さんを誘拐したのは、大山夫婦。大山はAを殺して、江藤の犯行にみせかけるために、江藤の指紋のついた缶コーヒーを置いて、外に出る。そして、自分は誘拐されたという写メを奥さんにおくって、アリバイを作って、函館についたら、捜査で列車が止まっている間に、母親を呼び出して、後ろ手に縛らせる。
一方、奥さんは、ガラス工房の近くに館山を呼び出して殺す。(館山は、殺されたAに頼まれ、奥さんを殺すつもりだった。Aは昔、大山の恋人で結婚の約束をしていたので、奥さんを殺そうとしていた)。
ところが、大山がAを殺して部屋を出たところを江藤に見られ、ゆすられていた。そこで、三上たちの後から、殺害現場へ行っていた。そして、三上たちが去った後、江藤を何度も殴って殺した。
ここで、アリバイを崩せる人物が一人いる。大山の手を後ろ手に縛った母親。大山はそれを殺そうとするが、戸津川たちが、奥さんと一緒にその現場へ駆けつけ、これ以上の殺人を思いとどまらせる。

追伸。今週良かったのは、作詞大賞での吉幾三の作詞。娘を嫁にゆかせる父親の心境。「叱った分だけ、愛がある」って奴。よかったわ。
追伸その2.今、ハマっているダイエットは。次。まず、朝と夜に「ウコンのちから」と酒粕汁を飲んで、昼は、キュウリとちくわ。これは、常盤さんお勧めの物。酒粕は、胃の内側に壁ができたみたいに、おなかが空かないの。キュウリとちくわは結構お腹がくちくるなるの。痩せそう。