秋期限定くりきんとん事件」(上)、いつもの朝に

「秋期限定くりきんとん事件」(上)(米澤穂信



「いつもの朝に」(上下)(今邑彩




ここまでが上、で、下なんだけど、兄と弟が自殺未遂するだけ。そんでもって、後はキリスト教の話ばっかりで、超つまらない。

今週面白かったミステリーは「視線」かしら? これは原作も読んだんだけど、10人くらいの関係者全部に関して、何時何分から何時何分まではアリバイがあるとか、数字ばっかりで超つまらなかったので、紹介しなかったの。でも、ドラマになったら、そう言う数字は全部カットで面白かったわね。
内容。ある社長が二階の窓から転落して死亡するの。でも、頭を何度か殴られているので、事件の線もあるんだけど、一応、自殺で決着がつくのね。
で、初七日。今度は、コックが頭を殴られて池に落ちて死亡して、長女が首を絞められて殺されているの。で、すぐ後に、同じ敷地内に住んでいる運転手が、首をつって自殺。でも遺書があるの。すべて私がやりましたって。
で、コックは、社長が死んだ前後、窓の外をとうっているので、何かを目撃した可能性があるの。で、長女が死んだ時点。主人公(車いす)はAと一緒に花をつんでいたので、アリバイはあるの。詳しく言うと、長女はピアノの練習をしていて、その音が聞こえていたのね。
で、警察は、コックが、社長死亡の時点で、犯人を目撃して、それを隠していた。そして、運転手に相談した。でも、運転手は、その犯人を庇う絶対的な動機があって、コックを殺した。で、すべてをやったと遺書に書いて自殺。でも、長女の殺人のことは知らない、と推理。
で、運転手の故郷に捜査にゆくの。ちなみに、運転手は、社長の事件の時は、新幹線に乗っていてアリバイはあるの。
で、故郷に行くと、運転手とコックと社長は同郷で、同級生なの。おまけに、運転手の妹が、社長の会社に勤めていたことがあって、その頃、社長に無理やり関係を迫られて、子供を産んだことが判明するの。だけど、その子は、社長に強引に引き取られてしまったの。つまり、運転手にすれば、姪にあたる子よね。それが、「あかり」と言って、主人公なんだけど。そのあかりの行く末が心配で運転手は、社長の家で居座っていたと言う訳。
で、あかりがいきなり運転手たちの故郷へ行くと言いだして、恋人と一緒に故郷に行くの。で、崖から落ちて自殺をしようとするんだけど、恋人に助けられるの。で、告白するの。実は、社長を殺したのは自分だって。窓からのぞきださせて、後ろから押して落とした。そして、下で、頭を殴って殺した。そこをコックに見られた。殺した動機は、恋人の結婚を、長女から迫られて、社長が了承したから。でも、あかりはコックに見られたことは知らない。ここは警察が推理した通り。コックが運転手に相談して、困った運転手が殺した。
で、長女を殺したトリックは、テープでピアノの音を流しておいて、アリバイを偽装した。動機は、自分の恋人を奪おうとしたから。