11文字の殺人、氷の華

「11文字の殺人」東野圭吾



「氷の華」



追伸。今週面白かったのは、椎名吉平の「殺人予告」。よーく考えると強引な展開なのだけど、面白かったわ。刑務所から出てきたAが椎名にまた殺人をすることを通告してくるの。それは、姉が酷いことをされたから、B巡査を殺せと秋川から言われたから。でも、その人物が誰なのかは不明。AはB巡査を殺す。しかし、どうも、姉が酷いことをされたというのは嘘で、何か裏に陰謀がありそう。Aはその後、秋川たちに殺されてしまう。だが、吉祥寺署の見解は、自殺。
椎名はB巡査について調べ始める。すると、あるビルの前で花を供えていた。その場所は、ある女性Cが飛び降り自殺した場所。さらに調べると、B巡査が上司に文句をいったことがあり、その上司が、たった紙一枚のことで事を荒立てるな。とか、4月5日の事は忘れろ、と言っていた。4月5日を調べると、C子が飛び降り自殺した日。椎名は上司に話をし、紙一枚とは、偽の舗道表ではないかと推理。それを、Cが受験して落ちた大学に糺すと、たしかに、偽の舗道表が送られてきて、Cは落とされていた。
これは、Cのライバルが金持ちの娘で、その親が、敵を蹴落とすために、多額の裏金を吉祥寺署に送り、組織的に犯罪をさせた。この辺がちょっと強引だけど。普通、裏金を直接大学へ渡せば、それで通ると思うのだけど。でも、面白かったわ。
あと、気になった情報は、糖尿病を直す薬ができたということ。でも、それじゃあ、嬉しくないわね。糖尿病はインシュリンがでなくなる病気だから、痩せるにはうってつけなの。でも、インシュリンを打たないと、血管の中で、糖が悪さをするので、腎臓病とかになるのね。それで、思ったのだけど、インシュリンでも、血中の糖を脂肪にかえて、体に付けるのではなくて、(これが今のインシュリンね)、さらに、その糖を分解したものを、無害なものに代えて、体の外にだすような薬はできないものかしらね。
つまり、太らないインシュリン。現在のインシュリンは、打てばうつほど太るの。だから、太らないインシュリンができたら、何万でも出して買うわね。でも、低血糖になって、危険か? ああ、でも、ほんの少しなら、大丈夫だと思うの。そういう薬が是非欲しいわ。

あと、沢口靖子のミステリーも勉強になったわ。歯医者の歯形を取る物で指紋を偽造するの。展開は、お風呂に入っていたので、よくわからないのだけど。