レイクサイド,漂流者

「レイクサイド」東野圭吾




ついでながら、「私が彼を殺した」も読んだ。よくわからなかった。なので、解説を読んだ。薬のすり替えなんだけど、どうも、最初の方で、カプセルごとすり替えたらしい。でも、つまらなかった。

「漂流者」折原一



感想。よくわからなかった。最初に、湯原という名刺を持っていたのは別人? じゃあ、誰? 三田村のメモの中でも湯原を殺したと書いてあるけど、あれは誰?
この人は、よけいな、どうでもいいことが多すぎる。それで疲れてしまう。トリックは特に新しくはないし。「ファンレター」は天才だと思うので、取り上げるけど。他はもう取り上げたくない。
例えば、「追悼者」。丸の内のOLが殺された事件。近所のバーさんの証言から、昼は真面目なOL、夜は娼婦のイメージができて、その客の一人に殺されたのかと思われるが、実は幼友達が、いじめを受けていて、それで殺したというもの。超つまらない。なぜ、つまらないかと考えるに、その他大勢の中に犯人がいるから。つまり、カーの「最初の数ページの中にフルネームで出てくる人の中に犯人がいないとつまらない」を守っていないから。
確かに、話は込み入っていて、ルポライターが被害者の友達や親せきをたどってゆくうちに、双生児だと思われるくらいそっくりな妹がいて、そいつが入れ替わったんじゃないか? とか、幼友達が生前葬をされて、それが、ちょっとひっかけだったとか、所々はちょっと目を引く。でも、犯人がインタビューを受けた時、仮名で出てくるなんて、最低。この人は、「ファンレター」才能を使いきってしまったんだと思う。多分、もう買わない?

今週よかった歌手は、「三日月」を英語でカバーした歌手。名前は忘れた。