貴族探偵

貴族探偵」より「春の声」短編集。(麻耶雄嵩
皐月は、弥生の婿選びにつきあわされていた。祖父が命令した。候補は、水口、高宮、尼子。三人は、祖父と一緒に、離れに泊まっていた。祖父は歩けない。三人とも、祖父も弥生も気に入らない。
その夜、水口から本宅にテル。「尼子が頭の右側を殴られて死んでいる。これは左利きの仕業。高宮が犯人だ」
その後、離れに行くと、水口が背中に細身のナイフを突き立てられて死んでいる。そのナイフは尼子の部屋のもの。高宮も首を絞められて死んでいる。ナイフには尼子の指紋。歩けない祖父が実は歩けて、やったのか?
なぞ解き。水口は、細身のナイフで刺されたので、すぐには死ななかった。かなり長い間生きていた。刺したのは、指紋から尼子。
順番から言うと、まず尼子が刺した。水口は歩いて部屋から出る。そして戻った。その間に、尼子は高宮に殴られて死んだ。水口は、それを見て、電話。そして、復讐のために高宮の首を絞めた。
感想。なかなかトリッキーで、面白かったわ。
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