タクシードライバーの推理日記

タクシードライバーの推理日記」
推理作家Aのマネージャーが階段から突き落とされて死亡。そこに吸い取り紙が落ちている。オスのマークに似たマークと血痕あり。推理作家の編集担当は10時にマネージャーからメールをもらったと言ったので、死亡推定時間は10時頃。その前、作家Aと編集担当は会っていて、アリバイあり。Aは純粋に10時ちょっとすぎに死体を発見して通報したのだと思われた。
ところが、吸い取り紙は古いもので、オスのマークではなく、火星のマークで、結婚はB型。
一方、マネージャーには父親がおり、マネージャーはいろんな悪さをしているのを見つかって、折檻されていた。で、背中には杖で打った跡が沢山。死亡の前にも父親がマンションで目撃されていたことから、父親が突き落としたのかとも思われたが、タクシーの運転手が、父親を9時に乗せて駅まで運んだと証言したことから、犯人は父親ではない。
父親は、Aに援助をしてくれた人で、天文学者。あの吸い取り紙は父親の物と思われた。さて、作家Aの異母姉が出所してきていた。数日前。彼女は、22年前に、両親を殺され、それと関係あるのか不明だが、7年前に、天文学者を追って無差別殺人を起こしていた。
ところで、マネージャーのケータイには作家Aの指紋がついていた。だが、そのケータイは買ったばかりで、マネージャーの指紋はついていなかった。これにより、作家Aがマネージャーのふりをしてメールを打ったことが判明。よって、死亡推定時間は、もう少し早まった。作家も編集者も容疑者に。作家の姉も容疑者。
そうこうしていると、マネージャーの父Bが突き落とされて死亡。子の時も、三人にはアリバイなし。タクシードライバーの渡瀬は、姉の持っていた人形が、母の大事にしていたもので、髪も母の物、と聞き、それと、吸い取り紙の血痕のDNAを調べる。すると一致する。さて、22年前の事件を調べていた刑事が言う。「あの時、作家の祖父は天文学者に莫大な遺産を相続させると遺書を書いた。ところが、作家の父が反対していて、ちょうどそんな頃、作家の両親が殺された。で、天文学者が大金を得て留学したので、天文学者が疑われた。でも、プラネタリウムで放送をしていてアリバイがあったので、見逃された」と。
その時、作家の姉が言う。「それは、テープ。私は、そのことで天文学者Bに詰め寄った。7年前。でも、作家に援助をしたことを理由に、自首を断られたので、殺そうと思って追いまわした」と。これで、7年前の事件が解決。で、今回。渡瀬は推理。
作家の姉が、天文学者Bを殺したのではないか。動機は復讐。でも、マネージャーの件が分からない。
それで、作家を問い詰める。あなたが、マネージャーのケータイを奪ってメールを打ったのは、自分が殺した時刻を誤魔化すためだ。すると、作家は白状する。編集者と不倫関係になっていたのをネタに脅されて、争っているうちに突き落としてしまったと。そこへ、姉が来て、天文学者のせいにするために、吸い取り紙を落とした、と言う。
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