おやすみラフマニノフ,誰でも良かった

「おやすみラフマニノフ」(中山七里)
ある監視の厳しいへやでストラデバリのチェロが消える。運びこんだのはわかっている。監視員が確認。そのご鍵をしめた。で、次の運び込んだ人が入ったとき、ない、と叫んだ。監視テープでは、運び出した人は映っていない。
・これのなぞ解き、運び込んだ人は、精巧な偽の(紙でできたフェイクの)チェロを置いた。監視員には本物に見えた。その後、入って、それを鋏で切り刻んで、袋に入れてから、ないと叫んだ。
・ちょっと安直。

「誰でも良かった」五十嵐貴久
渋谷の交差点で、トラックがつっこんで11人を殺傷。その後、近くの喫茶店に籠城。交渉人、渡瀬は、ケータイを差しいれて、それで交渉をしようと言う。それには盗聴器がついている。
一方、犯人の名前や職業が割れる。実家も割れる。犯人の名は高橋、バイト先はコンビニ、立てこもりながら、チャンネルQに書き込みをしている。母親に説得してもらうが、効果なし。高橋は逃走用に車を要求。捜査本部はSATの投入を検討。高橋は人質を二人解放。残り8人。捜査本部は、人質を全員解放したら車を出すと提案。
中で叫び声。高橋が一人を刺した。担架で運び出す。捜査陣は車を用意。だが、人質を解放するように説得。高橋は一人を残して解放。最後の一人と外に出る。そこでSATが高橋を狙撃。成功。狙撃命令を出したのは、横川課長。横川課長の説明。「チャンネルQに高橋を英雄視する輩がどんどん増えていった。それは困る。だから、見せしめにころした」
・感想。前に、このシリーズに刑事が犯人というのがあったが、そっちの方が面白かった。
・告知。「バトルロワイヤル」と多重物が融合した私の「殺戮中」は超面白いから読んでね。大ドンデン返しあり。アルファーポリスのドリームブック大賞にも応募しているから、投票お願いします。1500点を稼ぐと出版できるの。「唐沢通信」(このブログ)に6月1日から連載してるから。まったく新しいジャンルを切り開いた記念碑的作品だから。7月1日から投票が始まっています。投票よろしくお願いします。また投票してくださった方がた、ありがとうございました。