殺意は必ず三度ある

「殺意は必ず三度ある」東側篤也
何か、前に読んだような気もする。前に紹介してたら、メンゴ。
ユーモアミステリーだそうで。確かに、生徒会長が飛龍館球場をバーさんに聞く場面は、そうとも思えるけど、あんまりユーモア感はない。
で、筋。
三バカとりおのいるA高校の野球部のベース一式が盗まれる。でも理由がわからない。で、次の日、飛龍館高校との練習試合。
A高校の野口監督がバッグスクリーンの裏で縛られて、殴られて殺されている死亡推定時刻は、前日の午後9時ころ。
ちょうど9時ころ、芹沢先生は飛龍館高校の経営者の夫婦と一緒に、涼みがてら、球場の周りを散策していた。で、理事長の秘書の高原と一緒に、三塁側の入り口の前にいた。賢三氏が来て、チェーンが外れていると言って、中へ入った。一塁側も見てくると言って、暗がりに消えた。一塁側には、車いすの直子夫人のシルエットが見えていた。
一塁側の直子夫人は、三塁側から賢三氏が入ってきて、暗がりへ消えるのを見たと証言した。でも、バッグスクリーンの所へは行っていない。
野口監督は、飛龍館高校の監督に招かれる予定だった。
その後、二人が殺される。三人とも、ミットにボールが入って、そばに置いてある。で、三バカトリオは、見たて殺人だと推理。一つ目と二つ目は、刺殺、三つ目は、本棚に挟まれていたので、併殺ならぬ、峡殺。
で、この後、理事長を賢三氏だと考え間違いをしていたのだの、といろいろあり、最後は直子夫人(こっちが理事長)の推理。
まず最初の殺人。ホームベースを一塁と、三塁に移し換えた。で、賢三氏は、一塁から入ったと見せかけて、バッグネット裏へ消えた。しかし、芹沢さんには、三塁側に行ったように見えた。直子夫人は、三塁側から一塁に来たように見えた。賢三氏は、バッグネットから直子夫人(一塁側にいると思わせた)の所へ歩いた。
野口監督を殺したのは、賢三氏。昔の何かでゆすられていた。
感想。よくわからない。三番目の殺人は秘書の高原の仕業。トリックは読んで。