問題物件

「問題物件」大倉崇弘
超ぶっとんでいて、面白い。ある不動産やに就職した主人公の女子が、色々な問題物件の所へ行かされる。そこに、犬頭の男が現れ、次々と解決していく。
この犬頭、超、口が悪くて、必要とあらば、平気でドアをぶち破る。隣の証人が口うるさいと、寸止めで、行動を止めたりして、やりたい放題。超面白い。
1・居すわられた物件。
あるマンション。立ち退き。一人だけ、居すわり。その隣にやくざの事務所。時々親分が来る。でも、子分たちが大挙して待っている中、居すわっている男だけは、自由に通ることができる。
この物件。実は、彼は、鉄砲玉。で、親分の首を狙っている。それを、強引に犬頭が追い出して、解決。
2・借りると必ず死ぬ部屋。
ある物件。三人が死亡。つうか、二人は行方不明。調べる。隣にA子。20歳。
一人目を調べる。50歳。子供がいたらしい。20年前。夫と別れた。数年でいなくなった。数か月後、55歳。一人目と似ていた。又数か月後、いなくなった。三人目も同じ。
犬頭の推理。いなくなったのは、同じ女性。Aこの母。隣に住みたかった。だが、家賃が高すぎて、無理。それで、死んだことにして、新しい名前で入居した。
1. ゴミだらけの部屋
ゴミ屋敷。10年ほど前、長男がいなくなった。それ以来、ゴミ屋敷。調査。最近、トラック業者がごみを運びこんできる。マンション計画あり。立ち退きを迫られていた。
犬頭の推理。10年前、長男が死んだ。隠すために、ゴミ屋敷へ。最近、マンションの計画で、追い出そうと、ゴミの搬入。業者に負けた。
他に、さわがしい部屋、と誰もいない部屋。面白いから読んで。
今週面白かったのは、タクシーどらばーの推理。
殺しておいて、携帯を奪って、タクシーの中で、相手の携帯からかける。これで、死亡推定時間がずっとずれる。簡単だけど、面白かったわ。