伊賀忍び控え帖

伊賀忍び控え帖」(津本陽
時代劇の中で、伊賀の忍びを書かなくちゃならなくて、読んだんだけど、しんどかったわ。歴史的記述が多くて。でも、色々な術(まあ、作者が面白がって作ったんだろうけど)が出てきて、面白かったわ。数百キロも離れた群衆の中から、怪しい奴を見抜くとか。内容は戦国時代の話。松永弾正が台頭し、戦国の乱れが深まった時。伊賀もの、遠山太兵衛が主役。遠方を見通す「天眼通」、人の心を読む「他心通」など。それにしても忍者は一人の主君についていたのではなくて、金で、次々と主君を変えていたのだと知って、面白かったわ。