信じる者は救われず

「信じる者は救われず」沖田正午
私の大好きな沖田正午です。今回もたっぷり現代を皮肉っていて、超肩がこらないで面白かったです。今回は、新興宗教が題材です。サティアンとか出てくるから、オームを皮肉っていると思われます。
まずは帯から。
夏も盛りのある日、「世直し組」の朴念、竜二、練馬の三人は、ともに奇妙な出来事に遭遇する。願人坊主の朴念は、居場所の廃寺で、不審な死体を見つけ、早桶やの竜二は、居酒屋で、錯乱して暴れる男と、ひと悶着。道場主の練馬の所には、かつての同僚から若殿の奇行について、相談が寄せられる。三人は、仲間の天元の所へ集うが、三つの出来事には、くしくも、同じ危険な匂いがした。その背後には、幻覚を催す怪しげな薬や、信者を集める女祈祷師の影が見えていた。
さらに詳しく言うと。
摂津尼山藩、桜田家の嫡男寅輝の様子がおかしい。板橋の中屋敷に暮らしている。
江戸留守居役の袴田が寅輝の事で、元沼尻藩の御典医の板橋の元へ、相談にくる。寅輝の奇行が激しくなった。あと十日で殿が上京する。それまでに百両で直して欲しい。
板橋は、練馬に相談する。もしこのまま奇行が発覚すれば、蟄居させられ、世継ぎは、次男になる。そうしようとの画策がなされている。どうやら、奇行をした者たちは、アヘンを吸引した感がある。幻覚を見ていたようだ。
さらに、怪しげな呪術を行う、新興宗教の一団の元へ出入りしていたこともわかる。教祖は女。さて、また新しい死体が。辻斬りされて、川へ。懐に南蛮渡来のアブリが。
裏に、大阪商人、廻船問屋がからんでいるらしい。
三人は、袴田の元へ。廻船問屋について聴く。すると、酒を運ぶ会社の名前を教えてくれる。三人は、そこが抜け荷として、例の密薬を運んでいるのでは、と推理。
「江南開運」という名前。そこの本店へ行く。霊願島にある。番頭と服番頭がカルタ経という宗教に取り込まれて、店を出て行ってしまった。店の金目の物も全部もっていってしまった。変な薬をやっていたと丁稚が教えてくれる。
カルタ経の本部へ潜入。どうやらカルタ経の裏には、尼山藩の家老がいるらしい。そして、これは、次男を後継ぎにするべく画策されたものらしい。

健さんが亡くなったですねえ。タカジンと言い、健さんと言い、おしい人が次から次と亡くなってしまいます。さびしいです。健さんもタカジンと同じく、追悼写真集を出して欲しいです。

今週、丸くなったなあ、と感じた人。西川先生、吉永小百合、石田ゆりこ(この姉妹は妹もいいわね)。

田舎の方では看護師問題が深刻らしいですねえ。もう三交代では人手が足りなくて、二交代なんだとか。それで、皆、次々と鬱になって辞めていくとか。もっとフィリピン人のバイトとかどんどん入れるような政策を取ってほしいですねえ。それか、試験を英語とかにして受かりやすくするとか。今度の選挙では、そんな政策を打ち出す党に入れたいですねえ。

やっぱり大阪はいいですねえ。ボロの「大阪で生まれた女」とタカジンの「やっぱすきやねん」。涙がでたわ。舞祭組も良かったけど。

もう一つ。綾瀬はるかがいいのは、言うまでもないけど、特に子供とタメで喧嘩できるのがいいわね。ああ、子供がいいのか。あのドラマも、もっと生意気な子供をだして、綾瀬と戦わせればいいのに。ぼんくらみたいに。