死と砂時計


2・6(金)
「死と砂時計」(小説)鳥飼否宇(創元クライムノベル)の半分だけ。
短編集です。でも、一つ一つが濃い。まずは帯から。
なぜ死刑囚は死刑執行前夜、密室状態の独房で殺害されたのか?
なぜ囚人は闇夜ではなく、満月の夜に脱獄したのか?
なぜ監察官は、退官まじかに死なねばならなかったのか?
なぜ墓守は、一度埋めた死体を掘り起こして解体したのか?
なぜ女囚は、男が一人もいない女子刑務所で身ごもったのか。
そして、ぼくを終末監獄へと追い込んだ元凶は誰なのか?
もう少し詳しく。
1・魔王シャボ・ドルマヤンの密室。
ジャリーミスタン終末監獄。ここには死刑囚しかいない。3000人くらい。その中で、くじ引きでシャボと日本人のナンジョーが明日死刑になることに決まって、独房に入れられていた。二人は最後の告白をした後で、夜であり、入り口には牢番がいた。牢番は電子錠をもっている。あと看守長の部屋にもカギはある。二人の囚人は鉄柵入りの向かい合った独房に入っていた。入り口の牢番はトイレに行ったが、カギはもっていた。朝、シャボとナンジョーが殺されていた。ナンジョーは傭兵。シャボは、魔術師として暮らしていた。シャボの得意は、探検の物質化。舞台の上で、裸になって、探検を物質化し、また消す。そのトリックは誰にも分らない。若い時、アゼルバイジャンアルメニア人に襲われて、右足が膝からなえてしまった。骨を外すことができる。その時家族が殺された。さて、二人の死亡に関して、いろいろな説が飛び交う。一人は、囚人にはレアメタルちっぷが埋め込まれているので、それを探そうと、ナンジョーの体を切り刻んだ、それも牢番と一緒に、と推理。シャボは入ってすぐに暴れて独房に入ったので、レアメタルは埋め込まれていない。なので一刺しだと推理。しかし一番疑われ安い牢番が協力するはずがない。との理由でこれは却下。
で、謎解きを言ってしまうと。シャボは最後の告白を聞いて、ナンジョーが自分の家族を殺したと知った。それで、手を柵の間から伸ばして、ナンジョーを向こうの柵の所に呼び出して、おいて、刺した。凶器はセラミックのナイフ。それは、外せる膝から大腿部の間に隠してあった。そして、自分も死のうとしたが、中々死ねなくて、いくつも切り刻んでしまった。凶器は大腿部の中に戻した。
感想。さすがだわ。
2・英雄チェン・ウエイツの失踪。
伝説となった脱獄囚、チェンの話。新人Aが入ってきた。顔が焼け爛れている。放火魔。シュルツと一緒に、私は、今、チェンがどこにいるかを探しに行く。私は、スラムに行く。どうやらそこに潜んでいたらしい。
で、脱獄には二重のロックを潜り抜けなければならない。一つは体のどこかに埋められたマイクロチップを探して、取り除く。二つ目は、見張りの首を絞めて、それを乗り越える。見張りは塀の上にいる。その日は、満月で、見張りも一番体重の重い男だった。で、シュルツ老の謎解き。医務室へ、チェンは死んだ中国人を何人も担ぎこんでいた。そのたびに、電気ショックが走った。と、医者の証言から、次のように推理。医務室へいきなり死人を運びこんだのは、どこにマイクロチップが埋め込まれているかを捜査するため。それで、場所を特定し、自分のちっぷを取り除いた。それから、血だらけで、見張りの元へ。見張りが興味をもって、乗り出す。その時、皮のベルトを長くした者を投げて、首に巻き付ける。一番重い見張りを選んだのは、自分より重くないと、彼が塀から落ちてしまうから。そうやって、皮を上って、見張りを殺し、外へ。しかしスラムは地獄のような毎日。監獄のほうがまし。食事は出るし楽。なので、放火事件を起こして、顔を変えて、舞い戻った。ちなみにマイクロチップは目の裏だった。

2・6(金)
「瀬在丸紅粉の事件簿。黒猫の三角」フジ、夜9時。
没落貴族の紅子(檀)は、静江(川上)に売却した屋敷の離れに息子と執事(長塚)と居候している。6月6日。紅子が近所のアパートで探偵のホロ草(萩原)らと雀卓を囲んでいると、静江からホロ草に電話が入った。ぞろ目殺人の新聞記事の入った封筒がポストに投函されていたので、警備を頼みたいという。被害者は11歳、22歳、33歳。静江はこの日が44歳の誕生日。
2・6(金)
ウロボロス」TBS、夜10時。
イクオ(生田)と竜也(小栗)は、湯浅(安)がもっていた名詞の会社を訪ね、社長の桂田(デビット)に探りを入れる。怪しいところはなさそうだが、関連会社の役員にはなぜか警察OBの名が連なっている。そんな中、イクオは極秘捜査中の警察間連続殺人事件の担当に、ともに捜査をすることになった坂東(台地)は、他の刑事たちに頼らずに、独自に調べを進める。被害者の三人は坂東の警察学校時代の同期だった。

情報
波多陽区頑張れ。
ショップチャンネルそそられる。
EKはWブレーキ。
仁阿彌道八展、サントリー美術館