女男の一生

2・13(金)
「女男の一生」(映画)2・14公開。
原作は西炯子の漫画。ノベライズは高瀬ゆのか。
榮倉奈々豊川悦司。主演。
原作の帯から。
都会でキャリアOLだったつぐみは、先の見えない恋に疲れ、田舎の祖母の家に身を寄せる。しかし祖母が急逝。葬儀の翌朝、見知らぬ男が門に立っていた。海江田醇といい、52歳の大学教授。独身。大学で染色を教えていた祖母の教え子で、祖母から家を好きな時に使っていいとカギをもらったという。戸惑うつぐみをよそに、海江田は家に上がり込み、奇妙な同居生活が始まった。恋をしないと決めた女と不器用な男。それぞれの思いを温かく描いた、大人ラブストーリー。累計160万部突破の大人気のコミックス。
もうちょっと詳しく。そうなのよ。この男、すっごいぶっきらぼう。いきなり離れで生活を初めて、次の日には、母屋の洗濯機の中に、自分のパンツを放り込んでいるの。で、つぐみが抗議にいくと、ぱしゃぱしゃでいいです、なんて、のたまうの。その辺がなんというか、ほんわかというか、面白い。それで、想像の通り、二人は好きになっていって。海江田からプロポーズもある。さて、最後はどうなる。感動した言葉を少々。
遠ざかりたい。そばにいたい。相反する気持ちがまじりあって、中途半端な姿勢のまま、動けない。倒れた時にぶつけた個所がジンジンするが、それ以上に海江田の視線を強く感じる。なんだかいたたまれなくなって、つぐみはそろそろと海江田を見た。
その途端、彼の視線にがちりと捕まえられた。目をそらすことができず、ただ見つめあう。空気が粘り気を帯びたようで、呼吸もままならない。海江田の右手がつぐみのふくらはぎをつかんだ。つぐみは目を伏せ、黙っていた。海江田の左手がもう一方の脚をつかんだ。つぐみはやはり何も言わなかった。無言のまま姿勢を変え、海江田に体の正面を向ける。そうして見つめ合った彼の瞳は、熱を孕んでかすかに潤んでいる。
海江田の右手が足首までべり、つぐみの踝を自分の太ももに載せた。それからそっと膝を折り、つま先を顔の高さまで持ち上げた。ワンピースの裾がめくれて、太腿の半ばまで露わになる。つぐみは、かすかに体を震わせたが、なぜか直そうとは思わなかった。
海江田の視線がつま先に落ちる。つま先にぽっと火が点る。海江田はつぐみの爪先を口に含んだ。一本、一本の指に、丁寧に、執拗に、深いキスを与えていく。柔らかい指の腹が、濡れた温かいものに包まれる。つま先の火が、ちろちろと足首をはい上がってくる。膝へ、腿へ、さらに上へ。思わず零した吐息は、熱く湿っていた。涼しげに揺れるカーテンが別の世界のもののようだ。海江田の灰色の髪が輝いている。痩せた頬に睫毛の影が落ちている。白いシャツの上で光の模様が踊っている。きれい。ぼんやりと思いながら、目を閉じた。呼吸が荒くなって、上体が浪打ち始めた。後ろにつっぱっていた手が、ふにゃりと芯を失った。海江田の吐息が聞こえる。指を、肌を感じる。

2・13(金)
ウロボロス」TBS夜10時。
桂田(デビッド)に呼び出された竜也(小栗)が駆けつけると、桂田は死んでいた。そしえ、現場に結子(広末)の写真が落ちていた。桂田の口を封じようとしたのが、公安だと知った竜也は、情報を得ようと、公安と協力関係にある敵対組織の組長・山城(佐々木)に接触を図る。

2・13(金)
「黒い看護婦」フジ。夜10時。
福岡の久留米。ある夜、直子(大竹)、美奈子(寺島)、香住(坂井)は康子(木村)の手引きで、自宅で寝ていた康子の夫・淳(寺島)を急逝アルコール中毒に見せかけて、殺す。4人は看護専門学校の同窓生。その事件の4年後。美奈子は直子と再会した。心身ともにぼろぼろの状態だった美奈子は、直子からいたわりの言葉をかけられ、心を開く。そして、直子から聞かされた秘密を信じ、特殊な関係を結んで。

今日は情報はなし。