女王は帰らない

3・28(土)
「女王は帰らない」降田天(小説)
「このミステリーがすごい」大賞だそうで。私も目指しているので、買ってみました。
第一部、 第二部、第三部に分かれています。第一部と二部は、まったく関係ないです。第三部が謎解き。で、正直な感想。ちょっとあざといかな。私もこの賞を目指しているので、これ以上のことは言えないけど。うーん、ちょっとあざとい。
第一部は、小学校の虐め。これでもか、これでもかというくらい陰惨ないじめが繰り返されます。まず、マキって子が権力を握っている教室。彼女に逆らうと、「ぱっちん」という髪留めを、髪の毛ごと毟りとられたりします。そんな教室へ、エリカという美人でお金持ちの子が越してきます。で、エリカは堂々とはむかうので、エリカ派ができます。すると、マキのことをインランと書くいたずらがはやります。マキの母がバーを経営しているからです。そうこうしていると、今度は、エリカの母が授業参観に来て、それが50歳以上だったので、エリカのほうが、ババ―の子、と虐められます。
で、最後は、針山の上で、二人が喧嘩して、坂から落ちて、エリカが首を枝に刺されて、死んでしまいます。第一部は、ここまで。
で、第二部は、エリカが失踪して、警察が探しているという話です。視点は、担任の視点なので、当然、このクラスの担任かと思いますが、実は、20年後の話。全然違うエリカが、失踪して、その担任(実は、第一部の生徒)が鬱になりそうに悩む話。
でも、同じ針山で生徒が何かを隠したり、同級生が鬱病になったりするので、まるでつながっているかのよう。さらに肝試しで、同級生の一人が、「一人殺すのも二人殺すのも同じ」など言っていたりするので、迷わされます。
で、第二部のエリカの失踪は、SNSで名義を貸していた同級生が、その相手を覚えていて、あっさり解決。で、第三部で、第一部の謎解きが。けっこううーんという謎解き。ま、興味のある人は読んでみて。

情報
真琴つばさ、いい。
こじはる トラフル
モニタリング大好き。
ソフラン、プレミアム消臭