霧島教授の研究報告書

4・26(日)
「霧島教授の研究報告書」喜多喜久
科学探偵という文句と、テロメアと吸血鬼の謎という文句にひかれて買ったの。もっと科学的かと思ったけど、意外とつまらなかった。霧島教授というのが、きわめて稀な病気の研究をしていて、その病原菌に感染してしまって、80歳なのに、20歳に若返ってしまったの。主人公の男の子は、大学一年なんだけど、完璧な免疫を持っているとわかって、助手として雇われるの。で、いろいろとお手伝いをするんだけど、同級生の飯島が正体不明の熱病に犯されてしまうの。で、吸血鬼にやられたと言ったので、吸血鬼の正体を探るの。吸血鬼研究会とか、あまり関係のなさそうな処で、話を聞いて、外堀を埋めていくの。でも、まどろっこしいから、一気に飛んで、どうやら、エボラ出血熱みたいな、きわめて珍しいJウイルスというのが、アフリカのさる研究所に保管されていて、それが日本に取り寄せられて、盗まれたらしいの。で、それを盗んで、飯島に打ったのは誰か? って話になるんだけど、普通すぎて、つまらなかったわ。まあ、西澤保彦がすっごくよかったから、こういうマイナス面もないとね。プラスマイナス0かな。