二重螺旋の誘拐

5・8(金)
「二重螺旋の誘拐」喜多喜久
さすが東大出という感じ。うまくて、舌を巻いたわ。これだけテクニックが出尽くした中で、こんな騙しのテクニックが残っていたなんて。驚き桃木、山椒の木だわ。
主人公と誘拐された娘の父親の視点が交互に描かれる。まず、主人公がマナカ(6歳)を抱きしめる。主人公の死んだ妹にマナカを投影している。主人公はマナちゃんと呼んでいる。sて、マナカの父親の処へ脅迫電話がかかってくる。娘を誘拐したので3千万をよういしろ。マナカの父はさる大学を出て、アメリカへ留学しようと、バイトをしている。百万しかない。しかし、父の父は大製薬会社の社長なので、3千万くらいは楽にある。しかし、マナカの父は、自分の父が大嫌いなので、中々、援助を言い出せない。
さて、主人公の私は、自分の部屋にマナちゃんを監禁している。DVDを見せて、おとなしくさせえいる。そのことを、犯人は知っているらしく、どこへ行けと言われ、部屋を開けているすきに、郵便受けに隠しておいた鍵で、開けて、マナちゃんを連れ出されてしまう。
この時点で、主人公と犯人は共犯かと思われるが、そうではないらしい。
さて、マナカの父親に、何回か脅迫電話がかかてくる。変声機を使っている。マナカの声を聞かせる。ついに、父親は耐えられなくなって、自分の父に泣きついて、3千万を払う。
その後、自分の父親(祖父)が、写真を見せて、言う。母親が、男と浮気をしていて、そいつが借金を抱えているので、母親が犯人だと。で、3千万は返さなくていいから、会社を継いでくれという。自分は癌で、先が短いから。
マナカの父親は、その言葉を信じて、母親を問い詰める。母親は認める。だけど、子の後、とんでもないドンデン返しが待っている。怒髪天を突くようなドンデン返し。はたして、マナカとマナちゃんは同一人物か? そして、マナちゃんを誘拐したのは誰か? それはなぜか? 二重螺旋というだけあって、誘拐は二つある。超面白い。

情報
8X4いい。