模倣密室

6・16(火)
「模倣密室」小説。折原一
「黒星警部の密室推理」がドラマ化されたというので、買ってみました。
1・北斗星の密室。
北海道。あるおお金持ちの家から火事の通報。で、黒星警部も行ってみる。途中でチェーンを撒いていると、消防車に追い抜かれる。で、現場。対して大きな火事ではない。家の周りに足跡はない。すると、納屋に隠れていた男が、自分が火を点けたと自白。と同時に、納屋の隣の物置に、バラバラ死体がある。でも、足跡はない。犯人はどうやって逃げたか?
 この謎解き、消防車の署員が、バケツリレーに扮して、バラバラ遺体を中に投げ込んだ。
そのあと、遺体は、ご主人であることが判明。さらに、ご主人の愛人がいることが判明。
で、そこへ行くと、子供がトウタンが死んだという。それで、愛人が自白。殺されたご主人が、子供に暴力を振るおうとしたので、強く突き飛ばしたら、机の角に頭をぶつけて死んでしまった。で、消防署に頼んだ。(?)消防署員がなぜ、それに協力したのか、その動機とか、よくわからない。

2・綱渡りの密室。
よくわからない。

3・本陣殺人事件。
これは、横溝の大好きな少年が、本陣殺人事件をまねて、密室殺人を犯そうとするもの。でも、殺されようとする被疑者が、この少年の行動を尾行して、密室殺人の計画を察知していた。それで、
被害者となるべき兄は、少年が張り巡らした丈夫な糸を、庭の水車に巻き付ける。さらに、その兄の行動を尾行していた兄の嫁となるべき女は、その反対の糸の口を、家の柱に結び付ける。すると、水車に巻かれた糸は、ぼろぼろの離れの柱を引っ張って、離れごと壊してしまった。面白かったわ。人を食った展開で。
この人は、交換殺人でもそうだけど、それを察知して尾行して、その裏をかこうと次の策略を練るストーリーが多いわね。それは、なかなかだわ。
 他にも人を食ったストーリーが四つ。

情報
緑のサラナ。