JC科学捜査官

6・23(火)
「JC科学捜査官」小説。上甲伸之。
短編集。「くねくねを見たら死ぬ」というキャッチフレーズと、「紅蓮女」が面白かったので買いました。でも、内容は、すごい薀蓄だらけだったわね。本当はもっとフォークロア調のを期待していたのに、今一。
1・くねくね殺人事件。
くねくねを見たら死ぬといっていた男の子が死んだ。最初にツナミ防波堤から落ちて事故死だと思われた。しかし、首筋に引っ掻いた跡。爪の間に肉片(自分の物)。で、争って、突き落とされたと主人公は推理。服のあいだに風船カズラの実。お寺の近くで、風船カズラはお寺の境内にしかない。なので、現場を移動したと推理。
聞き込み。ちょっと前までいたしょうねんが、「くねくねを見た」と言っていたと証言。それを見ると死ぬと言う伝説がある。
住職に話を聞く。ちょっと前まで、緑のカーテンとして、本堂の前にあった風船カズラを移動した。ちょっと変。ちょっと前までいた少年の証言。「寺の娘のA子を、殺された少年は好きだった。そして、デジカメで死ぬ前、何かを撮影していた」。デジカメを調べる。A子と出入りの業者のBが抱き合っていた。それで、三角関係のもつれと断定。確かにそうだった。寺の境内で、出入りの業者のBが高い処から突き落とした。風船カズラの実が付いた。死体を、ツナミ防波堤の下へ移動。
これはカーの原則にのっとっていないので、つまらない。つまり、最初の1ページにフルネームで出てきた人が犯人でないと面白くないって、奴。

2・赤いはんてん着せましょか殺人事件。
これも薀蓄だらけ。それも、化学の。つまらない。

3・メリーさんの電話殺人事件。
これもGPSの薀蓄だらけだけど、まあまあ面白い。
筋。真知子の家電に「私メリー、これから行くわ」という電話が何回かかかってくる。だんだんちかづいて、来る。非通知。録音した。
刑事が真知子のもとへ。映写室で、男が殺されていた。久我山一(75)。この映画館の元館長で、映写技師。「急性の心筋梗塞」と監察医。死亡推定時間、20日の7−8時。あざがある。手を強く握られて、ニトロを飲めなかった?何も盗まれていない。内部犯。
メリーさんの電話をかけてきたのは、ケータイから。持ち主は千賀真知子。真知子は盗まれたと言った。かけてきたのは半径、50メートル以内。
同じ頃、第二のメリーから110番。「人を殺した」
久我山がなくなる前、通話記録を調べた。固定電話だったから。磯貝キヌが相手。スナック経営者。この映画艦に多大な寄付もしている。
真知子の証言。「ケータイを盗んだのは、元夫の小田島。時々、生活費を受け取りに映画館に来る。」
キヌの店に行く。20の小田島のアリバイを聞く。ルリの客。ルリの証言。あまりはっきりしない。でも、一緒にいた。
その後、20日、7−8時。小田島が宅配業者と映画館の前でぶつかったとの証言あり。
だが、小田島は、久我山官庁が死んだことを知らなかった。元妻のケータイはなくした。ルリについて、不審な噂がある。店(あちこち)で盗んだ物をネットオークションにかけている。その中に、映画館の古いフィルムもある。それを、磯貝キヌと千賀真知子が買い戻していた。
ルリは小田島から盗んだケータイで映画艦へかける。「メリーさんの電話」
GPSを調べると、ルリのマンション。これは第一のメリーさん。
小田島とルリが姿を消す。ルリに第二のメリーさんから電話。家電。「これからあなたを殺すわ」」次の電話。「あなたの男を殺すわ」ルリは包丁を持って、部屋を飛び出す。
そのルス電を刑事が聞いて、推理。「第二のメリーの狙いは小田島だ」
彼がフィルムを盗んだ本人だから。ルリのGPSからストリップ劇場へ。そこで待っていたのは、キヌか?

情報
ドモホルン・リンクル
健康生活。。