桜子さんの足下には死体が埋まっている」(蝶は11月に消えた)

8・14(金)
「桜子さんの足下には死体が埋まっている」(蝶は11月に消えた)太田紫織
1・猫はなんと言った?
椿さんの猫が噛まれて死んだ。桜子さんが調べると、犬ではないらしい。椿さんにはストーカーがいて、そいつの嫌がらせでは、と恐れている。窓も割られた。
しかし、人間がかみついたのではない。桜子さんは、野生の動物にかみつかれた線を疑って、旭山動物園の親戚の沢さんの処へ持ち込む。すると、アライグマがやったと判明。おまけに、犬歯を削ってあるから、ペットだと断定。さて、椿さんには、動物病院の医師の恋人Aさんがいて、心配して訪ねてくる。この時点で、ペットのアライグマを扱うのはAさんしかいないので、犯人はわかったようなものだが、主人公はわからない体で進展。
ストーカーのもとへ行くと、否定。別のストーカーの写真も撮ったと見せる。それには、武骨な男が大写しで映っている。Aさんも小さく映っているが、誰もAさんには気が付かない。で、警察の友達の処へいく。すると、警察はAさんのことを、DVで問題を起こした男だというが、名前をはっきり言わないので、武骨な男だと思う。で、先へ。
で、Aのいた動物病院へ行くと、客のペットを虐待したり、薬品をちょろまかしたりしたとかで、首になっていた。ここでやっとAさんが犯人と分かる。では、武骨な男は何だったのかと言うと、猫の写真を撮っていただけの人だった。
感想。この人は、途中で出てくる医者が犯人のことが多い。前にもあった。ああ、でも、あれは自殺か。間違い。
2・蝶は11月に消えた。
一重、二葉、三枝子の親友がいた。桜子さんの昔世話になった先生の教え子だった。中二の時、二葉が失踪した。で、10年後。一重が家出をした。犬を連れて。に三日分の服と食料を持って。
一重の家に行く。厳しい父と母。友達の話を聞く。三枝子とは仲が良かった。でも、最近、疎遠になっている。三枝子の家にいく。母はあいじんを連れこんでいた。三枝子はバイトをしていて、二週間もかえってこない。いつものこと。放任主義らしい。
ベッドの下、黒蝶の模様が背中にある絵があった。廃屋。三枝子のバイト先へ行く。近くの漫画喫茶で寝てると教えてくれる。そこへ行く。「一重はわがままなので別れた」と言う。廃屋で、花房と恋人だったのに、一重にとられた。廃屋へ行く。犬が吠える。この犬は、死体に敏感。掘ると、人の骨。首を絞められて殺されたようだ。もしくは、首つり自殺。
三枝子が泣いて白状。一重は周りを振り回す天才だった。両親と喧嘩して、死ぬと言った。同情した二葉が先に首を吊った。だが一重は死ねなかったと言った。なので埋めた。
しかし、骨の折れ方から、一重が首を絞めて殺したと桜子は断定。蝶骨が持ち去られていた。画家の仕業か。
一重がいた。犬は死んでいたが、本人は生きていた。
感想。二葉が一緒に死ぬといって、先に首を吊るところなんか、ちょっと強引。

情報
東長寺、永代供養墓。
サントリー、極みの青汁。
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