猟奇犯罪捜査班、藤堂比奈子

12・13(金)
「猟奇犯罪捜査班、藤堂比奈子」内藤了
日本ホラー小説大賞読者賞だそうで。迫力あります。ちょっと難しいかな。
比奈子は、少女が殺された現場に行く。アパートで、裸電球一つで、目隠しをされ、足を床にくぎで打ちつけられて、血だらけで死んでいた。
その後、刑務所の独房内で、机に頭をうちつけて自殺した男のビデオが手に入った。「やめてくれー」とは叫んでいるが、誰かにむりやりにやられたように、執拗に、机にぶちつけて、死んでいた。監察医の所見。多重人格なら、こういう自殺はあり得る。
彼は、三人の人間を殺していた。そのいずれもが、コーラの瓶で犯して、ナイフで陰部を切っていた。
さて、そのほかに、一人、被害届を取り下げた女性Aがいる。で、Aは自殺したが、Aの婚約者のBは、IT企業に勤めている。で、この前の、独房の自殺のビデオが、ネットに流出した。その出どころを突き止めると、Bの会社からだった。Bの復讐か?
さらに、刑務官Cがいうには、自殺した男は、スイッチが入ったかのようだったと、証言。
さらに検視官が言うには、自殺した男には、偏桃体に腫瘍があった。他にも猟奇殺人をした男たちの脳には、偏桃体に腫瘍があった。
それで、その男たちが刑務所内で、精神科の治療を受けていたと聞き、調べる。すると、C診療所で、一致した。
底へ行く。のび太と呼ばれる医師がいる。彼は研究論文で、偏桃体に腫瘍があると、猟奇殺人を犯すという内容を書いていた。
そこで大友と逢う。大友は、昔、翔と言う名で、少年院に入った。少年時代に殺人を犯したからだ。で、比奈子の友達のDが殺される。現場にはコーラの瓶。そこにはのび太先生の指紋。比奈子は、のび太先生を好きになってしまったので、彼が犯人だとは思いたくない。
で、色々と情報を集めて、のび太が大友に催眠術をかけて、スイッチを押してやらせたのは、と推理。で、のび太のクリニックに行く。
そこでは、大友がいて、院長を殺していた。でも、のび太がかばって、比奈子と戦いになる。で、同僚がかけつけて、二人を逮捕。
よーく話を聞いてみると、のび太は、人工的に、大友の偏桃体に腫瘍を発生させて、実験をしていた。で、現実にスイッチを押すのは、裸電球とニナリッチの香と、バージニアスリムの香。比奈子の友達が殺されたのお、バージニアスリムの香のせいだった。
感想。さすがホラー大賞。面白かったわ。それにすごい迫力。

情報。
メスセデス ベンツ、いい。