私たちが少女と呼ばれていた頃

「私たちが少女と呼ばれていた頃」石持浅海
又してもだい天才の登場です。あまりにも理論的すぎて、ついていけない感もありますが、まあ、凄いです。短編集。
1・赤信号。
学校の前の赤信号。無理して渡ると、受験に落ちるという言い伝えがある。信じるべきか、否か。信じた場合、どういう功罪があるか。
まあ、よくわからなないので、読んで。
2・夏休み。
夏休みにグーンと成績ののびた友人がいる。でも、彼氏もいると言っている。その彼女に、碓井が、付き合いは止めろと言う。どうしてか。
碓井の推理。彼氏がいて、成績が上がったのなら、それは予備校の講師と考えられる。向こうは遊びのつもりで、いずれ捨てられる。子供でもできたら、間違いなし。だから、別れろ。感想。凄い。
3・彼女の朝。
生徒会長をやるくらいの秀才ひな様。いつも二日酔いで頭が痛いと言っている。でも、食欲はある。パンを二つも食べる時もある。夜、読みふけっていて、朝、眠れないので、深酒をすると言うのが言い訳。
私たちは、ひな様の肝臓が心配。でも、碓井は「ひな様はひな様でいいのよ」と平然。酒けの小瓶をわざと近づけたりしている。でも、ひな様はきょとんとした顔。そのわけは?
碓井の推理。
二日よいだと、普通は食欲がない。でも、雛様にはある。それに、酒の小瓶をち被けた時、きょとん。あれは酒の匂を知らない反応だ。
ではなぜ、二日酔いのふりをしているか。それは、母親に見せるため。母親が依存症。その怖さを見せつけるため。
4・握られた手。
二人の百合の少女がいる。A&B。同性愛。いつも一緒。昔、一人が階段から落ちた。ある日、Bが休んだ。Aが一番前の席に行った。碓井は、筆箱をわざと隠した。Aは気が付かなった。それで碓井の推理。
二人は百合のふりをしているだけ。Aが目が悪くなったのは、階段から落ちたから。それを隠すため。虐められるから。
感想。理論から意外な結論。ミスディレがうまい。
4・夢に向かって。
ゆうかは家が医者。父は医大へ行けと言っているのに、漫画家を目指している。学業は手抜き。それでB判定の大学を目指す。そこで碓井が言う。
漫画の編集員だって、最近は東大が多い。そいいう人は、医学も最高水準のを求める。ならば、A判定の大学の方が選に通り安い。
それを信じたゆうかは一生懸命勉強して、A判定を貰ったが、同時に、持ち込み漫画もとうった。らしい。それで、言い訳。
B判定の大学で、漫画に集中した方が、若くして成功できる。それで、B判定の大学へ。さてと、吉と出るか、凶と出るか。
後二つ。よくわからない。でも、面白い