翻訳、曽根崎心中、女殺油地獄、他

「翻訳、曽根崎心中女殺油地獄、他」河出書房。
時代劇を書いている上で必要なので買ったの。3500円もして超痛かったけどね。実は、今年は現代ミステリーで「キャラクター大賞」へ出したの。でも、だめだったようね。で、時代ミステリーに治すことにしたの。時代ミステリーは間口が広いわよ。やっている人はほとんどいなんもの。一人勝ちみたいなもんよ。でも、筆が進まないの。必要な教養がないからかhしら。例えば、現代劇だったら、AKB48の「ヘビーローテーション」を聞きながら、彼と抱き合った。♪アイ、ウオンチュウ、アイ、ニードユー♪。ここで彼が乳首をきゅうんと摘まんだ。など、いくらでもかけるじゃない。でも、時代劇では、長唄とか知らないから、書きようがないの。で、苦労して、本やで長唄の本を探して、写したの。こんな感じよ。
糸太郎が『曽根崎心中』の謡いを謡いながら、乱れ箱から紐を取り出した。帯紐だ。
♪この世の名残。夜も名残。死にに行く身を例ふれば、あだしが原の道の霜♪
 糸太郎が、づひひと座敷に上がった。
♪一足ずつに消へて行く。夢の夢こそあはれなれ♪
「何をするの?」
 お雪が驚いて、退いて、躓いた。
♪あれ数ふれば、暁の。七つの時が、六つなりて、残る一つが今生の♪
 糸太郎がゆうるりと歩を進ませた。
♪鐘の響きの聞き納め。寂滅為楽と響くなり♪
 お雪が下がる。
♪鐘斗かは。草も木も。空も名残りと見上ぐれば、雲心なき水の音♪
 糸太郎がにやりとして、片目を瞑った。
♪北斗は冴へて影映る 星の妹背の天の川♪
お雪が大きく目を開いた。
ね、これなら、枚数をかせげるでしょ。
ちなみにこの話は、この場面を見ていた俳諧師が殺されて、自分で書いたカルタの絵札をもっていたの。ダイイングメッセージよ。でも、犯人が帰ってきて、見抜かれると困るから、かなりひねくってある奴なの。それを推理するって話。
ね、なんとか、ミステリーになっているでしょ。ま、この長唄でA4、1枚を稼げたから、かなりの枚数になったけど。
これに味を占めて、次には女殺し油地獄かなにかの文句を使おうと思っていたら、この本が出たので、買ったの。まあ、翻訳だから、そっくりではないけど、ほぼ現物に近い部分もあるの。それを使おうと思ったら、翻訳者に手紙を書いて、教えてもらうって手を思いついたの。住所は出版社に教えてもらえば、すぐよ。3500円もする本を買ったんだから。ま、私は、マスコミ電話蝶をもっているから、そんなことしなくても、可能なんだけどね。それに、昔、映画会社にいて、外タレのつづりの分からない時は、ガンガンレコード会社に電話していたから、度胸はあるの。
という事で、時代劇を書いている人は、ぜひ必要な一冊よ。まあ、教養として読んでもいいけどね。ほかに、「菅原伝授手習鑑」「義経千本桜」「かな手本忠臣蔵」もでているわ。
あ、そうすお、アリバイ工作の場面にも使えるじゃない。この日は何を見ていたか詳しく話せと言われたら、この本の内容を書けばいいのよ。本来なら、歌舞伎を見に行って、資料をまとめなきゃならないのだけど、それだと一日無駄になってしまうでしょ。それが、数分読んだだけで、アリバイ工作の場面をかけるし。お徳よ。後は、キャラを立てる時に、歌舞伎が好きとか言って、とうとうと喋るとか。まあ、使えるわね。

情報
C型肝炎は0120−25−1874
アトリックス、いい。