灯台へ

灯台へヴァージニア・ウルフ
これも一歩会で読むので、取り上げました。私は、「ユリシーズ」と似ているのかと思っていたけど(一度読んで、そう感じたんだけど)、読み返したらずいぶんと違っていたわ。
長いので、第三部から。
3章・灯台
1はリリーの視点で描かれるの。庭で絵を描こうとしているの。傍にはラムジー氏が、子供たちと灯台へ行く用意をしているの。例によって、大げさな修飾文で、描かれるの。ほとんど空想だけど。で、2になると、ラムジー氏の視点が入り混じるの。それも、頻繁に、リリーと交代して。おまけに、主語が私で描かれるから、どっちの話なのかさっぱり、分からないの。蛇のようにくねってからまりあっていて、変な感じ。3はラムジー氏が出かけてしまうので、リリーの視点。相変わらず空想。ちょっと退屈。その後は、ラムジー氏の空想。リリーのラムジー夫人に関する思い出。チャムの感想などが延々と描かれるの。時々すごく短い章もあって、それは面白い。でも、全体としては、難しい。
情報
新宿瑠璃光院、白蓮華堂。0120−517−177
JAグループ。いい。