初物ガタリ

「初物ガタリ」続
凍る月。小間物屋の伊勢屋からお松がいなくなった。新巻鮭を盗まれた日だった。松太郎(当主)はひどく心配しているが、他の誰も心配しhていない。猫がぬすんだだろう、くらいにしか思っていない。松太郎は、占い坊主の日動にも相談した。すると、入水して死んでいると言われた。その夜、茂吉は、いつもの稲荷屋の旦那を訪ねた。すると、に三日前に来たと言った。そして、今は、別のところで働いている。詳しく利くと、松太郎と、お松は、一度は契あった仲だった。しかし、松太郎が、娘の婿にきまったので、あきらめた。でも、未練があったから働いていた。しかし、鮭が一匹いなくなったことくらいで、くどくどと自分や手代を責め、自分が入り婿だから示しがつかないと悩んでいるのを見てやになった。それで、店をでた。
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アレデル