「夜の床屋」沢村浩介
1・夜の床屋。山の中、さびれた駅、そこから明かりのともっている床屋が見えた。さっきまでは真っ暗だった。興味を持って行ってみる。亭主が一人、娘が一人。夜だけやっているのは、本当はもう閉店したのだが、要望が合って、週に一度だけやっているのだとのこと。ほこりが積もっている。掃除はしてないようだ。髭を剃って、シャンプーをしてもらうことにした。シャンプーをしている間、一人の男の脚が来たが、人がいると分かって、いいやと言って帰っていった。さらにシャンプーをしている間、後ろを人が通った気配がした。しかし、娘の香水がきつくて、他に人がいるかどうか分からない。で、終わって帰った。すると、店の電気が消えていた。あれで商売になるのかと、不安になった。:翌朝、近くの喫茶店で、新聞記者にあった。彼は、昨晩、大金持ちの令嬢が誘拐されたのだけど、金を払ったら、無事帰ってきたと言った。しかし、その辺一帯は、警備網が敷かれていて、どうやって、家の近くまで返したのか不明、と言った。それで、私はぴんときた。昨日の
は、誘拐だったのではないか。店は絞めたと言っても、まだ電気や水道は通っていた。だから、そこへ縛って、耳栓をして、目隠しをして、隔離した。途中の男は、まだ非常線がhしかれていると知らせに来た。で、娘の強い香水は、令嬢の匂いを隠すため。それで、シャンプーをしている間に店から出して、保線専用のトロッコに乗せて、令嬢の家の前まで移動した。金は振り込み。だから、非常線に引っ掛からなかった。その通りだった。
感想。面白かったわ。
情報
もち吉お味見セット。1080円。0120−12−6311