『はさみ男』DVD
『はさみ男』DVD池田敏春監督。
メフィスト賞の中で最高峰と言われている作品の映像化です。
内容:鋏が喉に突き刺さって殺害される事件が数件起きていて、主人公(私)は、新被害者を探している。その矢先、殺そうと思った女子高生が、別の人間に殺されてしまう。おまけに喉に鋏が突き刺さっている。主人公(私)は、連続殺人犯だが、今度の事件の犯人ではない。しかし、第一発見者になってしまったので、警察からも追われる。
感想:音楽はジョーズみたいで怖い。映像もエクソシストみたいで、掠れた感じで怖い。でも、自主制作映画みたいな印象を受ける。多分、最初からあまりにも難しい作品に挑戦してしまったせいだと思われる。それに、ミスディレがミスディレになっていないような。
もう、小説発表から数年経っているので、ネタバレしても構わないでしょうから、言ってしまいます。
この作品はアクロイドの典型だから、わざと、タイトルは『鋏*男*』にしてあり、語り口も、私で進んでいる。なのに、映画では、最初から女の子が犯人であることをバラシテしまっている。
この際、監督は苦労して、別人格の男(豊川悦司)を後ろに映しているが、ちゃんと足があって、普通に会話をしているので、どうしても、普通の人間に思えてしまう。で、普通の人間と思ってみていると、刑事たちが主人公の女の子の尾行をしていて、部屋を覗いたときに、『一人暮しで寂しいでしょう』という会話がある。監督は、この言葉から多重人格を匂わせたつもりなのだろうけど、観客は豊川悦治は実在の人間だと思っているから、刑事がものすごーーーーーくまぬけに見えてしまう。監督まで未熟に思えてしまう。
多分、この監督は、心やさしく嘘のつけない人間だと思う。しかし、ミステリーを扱う人間は、徹底的に卑怯でないと。
アクロイド物を映像化するなら、事件現場をうろつくときの主人公の視点は、画面の四隅を少し切るなどして、丸の中、つまり、主人公の視野の中で事件が進行しているように描写しないと。その上で、声を中性的にする。そうすれば、観客は、殊脳の書いた小説通りの印象ー-『はさみ男』は男?ーーを受ける。
勿論、主人公の女の子が仕事をしているシーン、刑事から見たシーンなどは、女の子の姿を普通に映す。そうすれば、アクロイド小説と同じ効果になる。あるいは、ブルース・ウイリス主演の『薔薇の葬列』のように、中性的な女の子で、観客を欺く。かなり卑怯なことをしないと、最近の読者は驚いてくれない。でも、どんな形にせよ、不況の小説業界で、メフィスト作品が映像化されたのは、とても喜ばしい。
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今週の唐沢類人の仕事。『ゾンビvsゾンビハンター』をアスキー付きで公式HPへ移動(アドレスはプロフィールの中)。上の画像。来週はお休みなので、いつもより多めにアスキー画像を作ってあります。ガメラ(もどき)の画像を使用したので、下のは使用しなかった画像です。HPビルダーの画面では、もっと大きい絵が描けるのですが、ブログは横幅が狭いので、少々文字数を削ってあります。崩れる場合は、メニューバーの中の表記→フォント→文字小をクリックしてごらんください。それでも、崩れるときは、テキストファイルにコピペして、フォントをMSゴシックかMSPゴシックに設定して見てください。
修正しようとしたのですが、無理だったので、このままにします。テキストファイルのMSPゴシックにすれば直ります(多少の修正は必要です)。まるで、ダイイング・メッセージみたいですが。
ウルトラの母
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*”。ll。” *
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鋏二つからアレンジしたバルタン星人。
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ギャオスのつもり
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ε_ω) ω_ω)
おまけのおまけ。
ダイイング・メッセージから思いついたコント。
警部「お、死体の脇のパソコンに絵文字みたいな物があるぞ。これはダイイング・メッセージに違いないな」
警部補「画面の端にMSPG9と指定がありますから、MSPゴシック画面のフォント9にコピぺしてみろってことでしょうねえ」
警部「やってみろ」
警部補「やりました。犯人はバルタン星人でした」
警部「そうか。ならば、この死体は、ウルトラマンに憑依された人間ってことになるなあ」
警部補「可愛そうに。三分以内に地球から飛びたてなかったんでしょうねえ」
警部「そうだなあ。だが、これを公表すると、怪獣たちがこぞって地球侵略にくるから、このことは極秘にするしかないなあ」
警部補「ですね。じゃあ、そういうことで、さいなら。さいなら」