『極道デカ』(『ごくデカ』)12回目(最終回の2)。
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  前回までの粗筋。私(20才、唐獅子組の三代目姐。通称、唐マリ)は叔父貴(橘警視、35才)のご指名を受けて、広域犯罪捜査班(jfbi)で捜査をしている。今回の仕事は誘拐の捜査。
被害者は萱本小夜(17才で、『四葉宝飾』の娘)。身代金の運搬人は後妻の由香(37才)。脅迫状の内容は次――二億円分のダイヤの裸石を持ち、今日の午後八時に、伊勢市二見浦の海岸、夫婦岩の近くにあるクルーザーに乗れ。北に向かえ――。
午後の八時、後妻がクルーザーに乗った後、私は車のトランクから出て、遺留品を探すが、細い少女とぶつかり、サイコメトリングが落ちてくる。映像は、後妻の爆死と自分の爆破シーン。数分後、気がつくと、相手はいない。
 その後、すぐにクルーザーの爆発が起こった。そのことをミカリ(14才、天才プロファイラー)に通知。私の襟にあったCCDカメラの映像から、少女の存在も証明。同時に犬並の嗅覚を持つ赤影(17才、忍者修行済み)がかけつけ、少女がバニラの匂いを残したこと、駐車場の端から自転車で逃走したことを発見。
 午後十時。鳥羽署での捜査会議。 菊田警部から、小夜の誘拐の過程が発表される。菊田警部は、誘拐犯の告知したホームページが゛満月の絞殺魔(狼男)"と同じサーバーだったのでJFBIを呼んだが、三重県警の大方の見方は、身代金の額が違いすぎるので、過去の連続殺人は無関係。被害者小夜の狂言誘拐ではないか?二億円のダイヤは重い鞄に移し換えられた後、床が開いてクルーザーの停泊地点に落ち、共犯に持ち去られていた。
 ゛狼男"の犯行は以下ーー過去二回、誘拐殺人がおこり、『満月ウサギ』と題されたホームページに犯行声明文が掲載されていた。サーバーはライブドア。どちらも、身代金運搬が満月(曇り)で、被害者は中学生か高校生で、誘拐後すぐに絞殺され、身代金は受け取らなかった。脅迫状ではテキスト形式のMSPゴシックの11フォントを使っていたので、MSPG11とも呼んでいた。
 翌日、ブログ゛はてな"の中に゛狼男"の犯行声明文が掲載される。主犯しか知らない事実を知っている。一方、父親の証言から、クルーザーと革の鞄は元萱本家にあったものと判明。これにより、小夜も共犯だったと断定(母親を脅すために爆破を計画した)。主犯と知り合ったのはネットの中。犯人に挑戦状を出す。JFBIのページに『あなたは網にかかった』と書きこむ。すると、゛狼男"から、近日中に小夜の死体をお目にかける、とのメールがくる。このメールを出したのは、ネットで主犯と知り合った黒田亜美。80キロある少女。脅迫状とは知らずにネットカフェから送った、と主張。
 黒田亜美は私を指名したが、私が後催眠にかけられていることを利用して、薬局から逃走した(忍者屋敷風にトンネルがあった)。その後、ミカリに約束していたように、ケータイで、主犯に関する情報を教えてくれる。
内容は以下――私を後催眠にかけたのは主犯。かけ込んだ薬局は主犯が探しておいたもの。すべては主犯の計画で、自分は、手首を切られたので、しょうがなく協力している――。
 しかし、菊田警部は、黒田亜美が嘘つきなのを見ぬき、主犯だと推理。
 誘拐から四日後、小夜と思われる死体が神島に放置されている。DNAも小夜のマンションにあった髪と合致。更には宝石を回収した細い少女と、80キロある少女の死体が発見されるが、二人の身元はすぐに判明。゛黒田亜美"は行方不明になるが、≪読者A≫が登場人物の一人の変装だと断定。
 サイトで登場人物全員の情報を流して゛黒田亜美"情報を募集すると、半年前に佐渡で足跡を残したいたことが判明。その時の情報から、≪読者A≫は、゛黒田亜美"はつい最近整形していたことを突きとめ、可能性の高い順に、小夜か由香夫人の変装ではないかと絞りこむ。さらに≪読者G≫が、小夜が一重瞼であったことから、゛黒田亜美"は小夜の変装、狂言誘拐後に激太りをした姿だと推理。そして、佐渡で、二人の人間のからんだ事件があったことから、双子の犯行説を提唱。つまり、小夜の死体として神島に放置されたのは、小夜の双子。しかし≪読者A≫は短期間に激太りができないこと、八ヶ月前のグアムでの小夜の日記に『メアリー・ジェーンは危険』と書かれていたことなどから、三つ子説を主張。さらに、十年前の佐渡の新聞を調べ、小夜の母親が佐渡のある病院に受精卵を売っていたこと、由香夫人がその時の婦長で、"黒田亜美"は二卵性双生児で、小夜とメアリー・ジェーンが一卵性双生児であること、黒田亜美がメアリー・ジェーンの存在を小夜に教え、メアリー・ジェーンに殺人癖があったことから、今回の事件が発生したと推理。
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第八章

  1

 唐マリは、ヘリの操縦席に坐り、エンジンをかけて、上昇しようとしていた。
 エンジン・スロットルをオープンにし、コレクティブ・スティックを引き上げ、ローターの回転をあげる。
 ブレードの仰角も少しあげると、爆風がたった。
 更にフット・ペダルと操縦桿を動かして機体の方向を定める。
 機体が浮き、旋風が巻き起こり、駐車場の周囲にいる警備員たちは、五メートル以上は近づけない。
 ローターの回転を上げると、機体は数メートル浮き上がる。
 その時だった。どこからか、一発の銃弾が飛来し、ヘリの防弾ガラスにカツンと着弾する音がした。
 ――狙われている?
 唐マリと作者の体が硬直した。

 十分前、K研究所の裏口を開けた唐マリや作者たちの目の前にあったのは、巨大なスクリーンだった。
 研究所の裏庭で『BRⅤ』の映画が放映されていたのだ。
 スクリーンの前には数名の学生がいたから、小規模な映画上映会だったようだ。
 しかし、そのことを問いかける間もなく、ビルの入り口で凍りついている作者と唐マリに、≪読者A≫が重々しく告げた。
「ここから先は危険だから。俺一人でやるから。それに、この作品の主役は俺だし」
 そう断言した≪読者A≫は、強引に作者と唐マリを元の建物の中に閉じ込めた。
 二人ともスクリーンの映像があまりにも衝撃的で、すっかり筋肉麻痺の状態になっていたので、抵抗する暇もなかった。
 いつから隠し持っていたのか、外で、錆付いたカギがかかる音がする。
 あんまり頭の回転の速くない二人は、展開の早さについてゆけなくて、ただボー―――と互いの顔を見ているだけだった。
 一分もすると、二人は、ほぼ同時に現実に戻った。
 後ろには屈強な研究所の警備員が数名、二人を確保しようとして、迫っていた。
 幸い、この建物の中には唐沢組の舎弟は一人もいないようだった。
 二人は、警備員の手を逃れ、そばの階段を駆けあがった。
 ぱらぱらと後ろから足音が迫っていた。
 しかし、研究所の廊下には手ごろな武器が転がっていた。
 二人は、踊り場においてあった消火器の栓を抜くと、追いかけてくる男たちにむかって投げた。
 白い泡が芸術的な絵を描いて警備員たちの頭上に降り注いだ。
 それでも、追いかけてくる男たちがいた。
 唐マリがとっさに、手近なドアを開けた。
 カギがかかっていなかった。二人は中に入ってかぎをかけた。中には掃除をしている女が一人いた。
 彼女がおびえた目をしてふりかえったので、作者が大丈夫と合図をし、部屋に置いてあった道具類に電源を入れていった。
 電動鋸があった。電動ドリルがあった。
 それらを入り口のそばに並べて、窓に向かって走った。
 電動の道具類は、軸の部分を中心にして踊りつづけていた。 
 ドアの向こうではマスター・キーを持った警備員が、焦らずに施錠を解除している音がしていた。
 唐マリと作者は、キョトンとして固まっている掃除婦を後にして、窓を開けた。二階であった。
 二人は、勢いよく外に飛び出した。
 グギ。 
 着地の時に、作者の足に捻挫したような痛みが走った。だが構っていられなかった。
 夕闇の中に目を凝らすと、病院敷地の外れにあるヘリポート脇の駐車場から、一台の車が発進するところだった。
≪読者A≫のようだった。
 二人は追いかけた。
 が、駐車場についたときは、≪読者A≫の車はすでに林の向こうに消えた後だった。

 
 二人は、K研究所と病院の敷地を逃げ回った。病院には廃棄物置き場や倉庫、食事準備棟などがあり、逃げながら隠れるには不自由しなかった。

   2

 十分後。二人は、警備員室からドクターヘリのかぎを盗み出し、≪読者A≫が逃げ去ったと想われる方向にむけて発進しようとしていた。
 唐マリは操縦を習った経験があったので操縦席に坐った。
 しかし、エンジンをかけて数メートル上昇したところで、狙撃されたのだった。
「どこからだ?」
 作者が周囲に目を走らせた。
「大丈夫。ヘリは防弾ガラスで守られている。それに、低空を滅茶苦茶に移動していれば、簡単には命中しない」
 唐マリが落ち着いて応えた。
 同時に、唐マリのテレビ電話型ケータイが鳴った。
 周囲に視線を走らせながら作者がスイッチを入れると、画面にはどこかのビルの中の一室の映像が映し出されていた。
 コンクリート打ちっぱなしの古びた病院のような建物の一室だった。
「作者さん?」
 ケータイの向こうから≪読者A≫が呼びかけた。
 声と一緒に、≪読者A≫が早川サト、イトと睨み合っている映像が送られてきた。
 サト、イトの後ろでは、≪読者G≫が椅子に縛られている。
≪読者A≫がサトとイトに向かって叫んだ。
「犯人は、あなたたちね」
 二人の婆さんは、無表情で、≪読者G≫にナイフをつきつけていた。

「あんたたち、本当は、小夜と由香で、顔を整形しているでしょ」
≪読者A≫の叫びに、サトの口から不適な囁きが漏れた。
「見破られたからにはあんたたちを生かしておくわけにはいかないわ」
「何故? なぜ、こんなことをしたの?」
 ほとんど息と化した≪読者A≫の質問に、サトが醒めた目で答えた。
「分からない。生きていることを実感したくて。これも時代の流れかしら……」
 轟音と不規則な揺れの中で、二人が目を合わせる間もなく、サトが懐から手榴弾らしきものを出し、ピンを抜いた。
 数秒後、目のくらむような閃光が走って、映像が途切れた。

   3

「唐マリ」
「作者はん」
 二人がまた無言で目を見合わせていると、カツンと乾いた音がした。
「着弾だ」
 防弾ガラスには、釣り糸よりも細い罅が入りかけていた。罅のむこうには、銃をかまえた黒田亜美が立っていた。
 脂肪吸引をしたのか、すっかり痩せて見違えるような美人になっていた。
「逃げないと」
 作者の口から呟きが盛れた。それを予想していたのか、亜美が銃口を向けた。
「降りなさいよ」
 亜美が叫んだ。  
「イヤよ」
 作者は首を横にふった。
「なぜ?」
 亜美が鋭い声を発したが、その問に対する答えがあるとは思っていないようだった。
 作者は感情も思考もコントロールできなくなっていた。疲れきっていた。
「もう、任務から降りるから」
 自分に鞭うつようにそれだけを応えると、唐マリに出発しての合図を送った。
 しかし、一瞬早く、亜美が足音も高くヘリにかけより、中に乗り込もうとした。
 ヘリが大きく揺れた。
 作者が一瞬驚いて出口から捻挫した足を滑らした。
 その足をめざして、亜美が片手を伸ばし、めざとく掴んだ。
「上がって――」
 作者が叫んだ。動転した唐マリが反射的にローターの回転を上げた。
 竜巻なみの下降気流が起こって、ヘリが上昇した。
 亜美が怯まずにしゃにむに首を振って、しっかりと作者の足を掴んだ。
 ヘリが大きく揺れた。
 作者は片足でふんばり、激痛の走る脚で亜美を蹴り落とそうとした。
 ヘリが二メートルほど上昇した。
 だが、いきなり、横方向の突風がふきつけてきた。
「嘘」
 三人が叫んだ時は遅かった。
 作者の手がヘリ出口の握り棒から離れて、二人の体が宙を舞っていた。
 唐マリがようやくヘリの姿勢を戻して下を見ると、作者と亜美が土の上に変な方向に首をねじ曲げたまま横たわっていた。作者の持っていたケータイも壊れていた。
 唐マリは呆然と立ちすくんだまま、言葉を失っていた。

 
  
 エピローグ・Aパターン。
 首に痛みを覚えた作者はゆっくりと目を開けた。
 生ぬるい日差しの中で、午後の転寝をしていたようだった。
 目の前にはネットにつながっているパソコンが明滅していた。
 しばらく画面をみていた作者は、ふと面白いことを想いついた。
はてな゛のブログで長編推理小説を連載するのはどうだろうか。
 小説は、前からやっていたが、今回は極道物に挑戦してみたい。
 それと同時に、゛読者X゛のページもどこかにもって、第三者としてある事ないこと書き込んで話題をとっていったらどうだろうか?
 同時に、本編でも、四回目くらいで゛極妻゛をだし、次に゛寅さん゛をだし、それでも食いつきが弱かったら゛健さん゛や゛読者゛を出す。そこまですれば、何とか有名になれるかもしれない。
 それでも食いつきが弱かったら、読者のページで暴露記事を小出しにする。例えば、作者の父親は左よりの党の党員であったが、作者は右よりであり、実にドラマを感じるとか。
そうだ。そっちのブログの開設者は、作者の親友ということにしよう」
 作者は低く呟いた。それなら、かなりドラマチックな情報を書いても大丈夫かもしれない。
 例えば、゛作者は世界をまたにかけたスパイだった゛とか。
「これは嘘っぽい」
 メモに書いてしまってから没と書く。
「ブログに書いて信憑性がある記事でないと駄目だ。例えば次――私は、家族情報が漏れた後、作者から色々と相談を受けていた。その中には、公安にマークされたいた、なんてのもある。この件については、かなり色々な捜査手口を聞いたので、小説が一本書けるくらいだ。なので、読者としてブログXXで”公安とマルタイ”というタイトルで書けそう」
 そこまでメモッた作者は、またしても、没と記入した。
 なぜなら、公安に関して全然取材してないことを思い出したからだ。
 やっぱ、ちゃーんとした小説を書くには、取材をしなければ、業界人から馬鹿にされてしまう。
 しかるに、ブログで書いていると、ミスがあったほうが面白がられて話題になったりする。よって内容はどんどん薄いものなってしまう。そのことに気がついたからだ。
「やっぱさあ、どう考えても、『公安には開かずの間がある』なんて調子では駄目だろうね」
「それじゃあ、ホラーだべ」
 などと、一人で乗りつっこみをしては、少しでも楽をして有名になる方法を考えることにした。
 最後には、「やっぱ任侠物を取りいれた推理しかないべ」と自分に応えたのだった。 


エピローグ・Bパターン。

 作者に最後の映像を送り終えた後。廃屋となったビルの一室。
≪読者A≫と≪読者G≫は変装用のゴムの仮面を外して、大きく安堵の息をついていた。
「ねえ、小夜。作者はさっきのがCGだって気がついたかしら?」
≪読者A≫が≪読者G≫に聞いた。
≪読者G≫。「気がついちゃいないわよ。あいつら阿呆だもの。由香も心配性ね。それにしても、あの婆さんたちも見事な演技だったわね。まあ、二週間あったから、けっこう丁寧にCGをつくることができたし。でも、分かりやすすぎたかな。あんたが廃ビルの小部屋に入った時からCGだなんて。でも、こんな廃ビルならあっちにもこっちもあるし。ばれる心配はないわね」
≪読者A≫。「その点は大丈夫。もし、この先、唐マリに話を聞いた橘警視が再調査にきても、不審に思われないように、暫くは海外に潜伏していてもらわなくちゃいけないわね。また金がかかるわ」  
≪読者G≫。「ところで、由香はこれから先どうするの?」
≪読者A≫。「そうねえ。アメリカにでも行って、しばらく身を隠すわ。その前に妹にでも頼んで、旦那の口座から海外の私の口座に金を送金させなきゃ。あの旦那は、嘘をつけない性分だから、この先も騙しつづけなきゃいけないわ。気が重いわ。その金であの婆さんたちに謝礼を払うのが先ね。それより、小夜は?」
≪読者G≫。「行くとしたら、私はフランスね。男のふりをして、男の声色で喋るくせがついちゃったから、女に戻すには時間がかかるわ。それに、また顎に入れた人工骨を抜いて女の顔にもどさなくちゃいけないし。何回目の整形かしら。金がかかってしょうがないわ」
≪読者A≫。「そっちのほうが大変ね。私もまた整形して女に戻ろう。今度は二十才くらいの顔にしてもらおうかな。じゃあね」

(本編、了)

作者注・この小説はフィクションであり、現実の名称などとはまったく関係ありません。

眠れないし、被害妄想は始まるし、最悪の状態でも何とか十二回まできたが。この次は番外編にゆくかもしれない。挑戦状が来ると思って用意しておいた奴があるので。あるいは、途中から、映画の紹介と交代で、『昭和探偵伝・兄弟』へ行くかもしれまへん。

この作品を書くに当って、参考になった作品(本)をアップします。
(DVDは紹介したので除く)
女王様と私』(歌野晶午
犯人に告ぐ』(雫井)
『容疑者Xの献身』(東野圭吾
アクロイド殺し』(クリスティ)
『幻の女』(ウイリアムアイリッシュ
十角館の殺人』(綾辻行人
阿修羅ガール』(舞城王太郎
『ハグルマ』(北野勇作
『天使の罠』(セバスチャン・ジャプリゾ
空想科学読本』シリーズ
復讐するは我にあり』(西村寿行
『鋼鉄の天使』(東野司)
『つっこみワトソンとぼけホームズ』(うろ覚え。多分こういうタイトルだと思う)黒埼緑
『さまよえる脳髄』(逢坂剛
(マンガ)『ごくせん』森本梢子。何の説明もいりません。これがなかったら、この作品は生まれませんでした。

未紹介のDVDがありました。
『催眠』(原作・松岡圭祐

追伸
主人公のプロフィールもまだ公開してありませんでした。
普通は、小説を書き始める前に、主人公の過去や性格を作るものなんですが、今回は終わってからになってしまいました。
もし、続編を書く機会がありましたら、参考になると思うので、ここに記します。
唐マリ。新宿三丁目、花園神社近くの唐獅子組三代目、姐。17才。本名。橘マリ。
一代目姐は、母。橘花梨。年齢は本人の希望により、秘密。組の資金ではじめたIT企業が起動に乗って、社長業に専念するために、代紋を長女に譲る。
二代目姐。長女。橘美理(ミリ)。少しの間代紋を守っていたが、スチュワーデスの試験に合格したので、スッチーに転業。年齢は、本人の希望により、秘密。
先代の親分は、唐マリの育ての親。本当の親は、母親が言わないので、誰も知らない。 

唐マリの好きな本。
デスノート』(小畑健
寄生獣』(岩明均
『アームズ』(皆川亮ニ)
『東京赤頭巾』(玉置勉強
『犬神』(外薗昌也
デビルマン(レディも)』(永井豪
ホムンクルス』(山本英夫
『ごくせん』(森本梢子
『スケバンデカ』(和田慎ニ)
烏丸響子の事件簿』(コザキユースケ
『起動旅団八福神』(福島聡
いばらの王』(岩原祐二)
『RAY』(吉富昭仁
『警死庁24時』(大和田秀樹
『少年探偵団』(山田貴敏

以上、マンガだけですが、唐マリの頭の中で本といえば、マンガしかない。
映画では、ごく妻シリーズ。寅さんシリーズ。健さんシリーズ。お竜さんシリーズ。修羅雪姫梶芽衣子主演)、他。