『プリズン・ブレイク』『LOST』『フライト・プラン』『君よ憤怒

プリズン・ブレイク』1・2話(マイケル・アレン)
製作・ブレット・ラトナー
出演・ウエントワース・ミラー(マイケル)。ドミニク・パーセルリンカーン)。ロビン・タネイ(ベロニカ)。サラ・ウエイン・キャリーズ(サラ)
内容・テレビシリーズの第1巻です。マイケルは、一月後に死刑判決の出た兄を脱獄させるために、同じ監獄に入ります。兄のリンカーンは、副大統領の兄弟殺しの嫌疑をかけられておりますが、どうも、得体の知れない陰謀に巻きこまれたようなのです。マイケルはこの監獄の設計技師で、設計図を刺青にしてもらって潜入し、医務室からの脱出を計画します。そのために、インシュリンの効果をなくす薬を飲んだりして、足しげく医務室に通います。で、必要なボルトを手に入れ、一つ進展したかと思うと、それが元で暴動が起こったりと、また新たな問題が起こって、窮地においこまれます。
感想・あくまでも、第1巻だけを見た感想ですが、メチャメチャ面白いです。”24”を凌ぐ大ヒット、と書いてありましたが、嘘じゃあないですね。特に、面白かったのは、マイケルがグッと体に力を入れると、秘密の設計図がピピピって現れるところ。どういうDNAをしているんじゃあー。
もう一つ面白かったのは、絶対に無実だと信じていた兄が、実は、殺害現場に現れている点。実は兄も副大統領の兄弟に殺意を抱いており、殺害された直後に現場にのこのこと現れていて、おまけに防犯ビデオにまで撮影されているのです。おいおい、って言いたい。この後も次々と邪魔が入って、はらはらドキドキさせてくれるようで、楽しみです。
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『LOST』1・2話
脚本・JJエイブラム(ミッション・インポシブル)
出演・ナビン・アンドリュース(ジャック)。エミリー・デ・ラビン。マシュ―・フォックス。ジョージ・ガルシア。マギー・グレイス
内容・これもテレビシリーズの第1巻です。テロリストのしかけた爆弾が爆発し、無人島に落ちて生き残った48人の物語りです。パイロットの修行もした医者ジャックが主役で、次々と問題が襲いかかってきます。
感想・内容は濃いです。”秘められた過去を持った乗客たち”とキャッチコピーにありますが、これほど濃い過去を持った人たちが一堂に会するのも珍しいです。たった48人の中に、テロリストはいるわ、ヤク中はいるわ、指名手配の女はいるわ、妊婦はいるわで、次々と危険人物が登場してきます。
まだ先を見ていなくて自分の予想を言うのは気が退けるのですが、私なりに予想をしてみました。
訳ありげな東洋人の女性は何→多分、キョンシーでしょう。
巨大化した白熊は何(この島はジャングルなのに)→恐竜の変態した姿でしょう。
この島は何→ジュラシック・パークでしょう。
太陽を振り仰ぐ老人は何→『Xファイル』の見過ぎでしょう。
16年前からこの島にいると無線を打ってきた人間は何→『宝島』の中に登場したベンでしょう。
初耳で暗号を解いた女は何→一見テロリストっぽいけど、本当は暗号好きな小説家?
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フライト・プラン
監督・ブライアン・グレイザー
出演・ジョディ・フォスター、エリカ・クリステンセン、グレタ・スカッチ、ジョディ・スコット
内容・主役の母親は巨大飛行機の設計者で、死んだ夫の棺と娘(ジュリア)と一緒に実家に帰るために、その飛行機に乗りこむ。三時間ほど眠っている間に娘がいなくなる。母親は狂気のように機内を走りまわって娘を探しまわる。でも、最初に乗りこんだので、見ている人はいない(いるかも知れないけど誰も覚えていない)。
主役が『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターなので迫力があります。探し方が悪いと機長に喧嘩を売って全員にシートベルトをさせたり、トイレの中を捜させたり、あげくの果ては、途中の島に着陸しろと迫ります。
これは巨大飛行機で二階建てでラウンジが7つもあるので時間がかかります。トイレやラウンジからは機械室や貨物室へも行けるので、たかが飛行機、とバカにできません。飛行機マニアも満足できます。
でも、そのうちに、全員の目が変なのに気がつく。というのは、スチュワーデスの一人が、6才の女の子の搭乗機録がないと機長に報告したからです。これに対し、母親は誘拐犯がいるんだと主張しますが、機長が地上に問い合わせた結果、夫の死んだ病院で、娘も一緒に死んでいると報告がきたからです。
こと、ここに至って、母親も自分が妄想癖があると認めますが、実はここからが大ドンデン返しに入ります。ここから先は見て下さい。
感想・ヒッチコックの『バルカン超特急』と『エアフォース・ワン』(大統領専用機内での闘い)を足したような内容です。
バルカン超特急』は、主人公が居眠りをした隙に同乗者がきえます。そこはコンパートメント内で、同乗者を見たのは6人しかいません。これだと全員がグルで知らないと演技をしていてもリアリティがありますが、400人以上の人間が乗っていて誰も子供をみていないというのは、ちょっとリアリティに欠けるかな?それに、搭乗記録を改竄するには、クルーの殆どが関わるくらいの組織(地上のクルーも含めて)が裏にいないと、ちょっと。
それに、地上に連絡を取るのは副操縦士だろうから、その人も一味でないと。その辺がちょっと気になったけど、でも、ドンデン返しの大きさが、リアリティ不足を補っています。
もっと言えば、『交渉人真下正義』のところでも言ったけど、連邦捜査官と言っている男が、最初の方で、身を挺して主人公を守ってくれているシーンがあれば、さらにそいつが、掴めば折れそうなほど細い腕でか弱そうな女性であれば、観客は簡単に騙されるのだけど。
さらにもっと補足すれば、今は六十分くらいの所にあるドンデン返しをもっと先にもっていって、飛行機の爆破の後、飛行場で闘いがあって、さらに観客を驚かすためには、娘が新興宗教の教祖に洗脳されているとかして。そんでもって、大都市になだれこんで、娘の洗脳を解く闘いがあって、とかしたら、あざといか?
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君よ憤怒の河を渉れ』1976年
監督・佐藤純彌
出演・高倉健(杜丘・〔もりおか〕検事)、原田芳雄(矢村警部)、池部良(伊藤検事正)、中野良子(真由美)、大滝秀治倍賞美津子内藤武敏岡田英次西村晃田中邦衛
内容・東京地検のエリート検事・杜丘(健さん)は、ある日、身も知らぬ男女から強盗強姦犯人の汚名を着せられる。濡れ衣を晴らし、自らを罠に陥れた見えない敵の正体を探るべく、彼は逃亡します。
彼は、最初、自分が誰の罠にはまったのか分からないのですが、そのうち、自分だけが事件性を主張したある代議士の飛び降り事件に関わりがあると気がつくのです。まあ、上司の池部良は、その辺は上手に隠しているのですが、主役の正義感ある仕事ぶりに尊敬をしている原田芳雄はわざと逃げる手助けをしているようにも思えます。
健さんは大家さんの情報で能登に行くのですが、罠に陥れた女が殺されているんでんなあ。
健さんは北海道へ飛び、ここで金持ちの娘(中野良子)が熊に襲われそうになっているところを助けたことから小型機で東京へ戻る手段を教えられるんです。その後、東京へ戻ってからも、次々と掴まりそうになり、東京のど真ん中で、競馬馬を走らせて逃げさせてもらったり、まあ、手に汗握る展開の連続です。
そのうちに、精神遮断薬を開発している精神病院も絡んでいると分かって、自ら潜入したりして、だんだんと核心に迫ってゆきます。
感想・高倉健原田芳雄池部良のスリーショット。贅沢です。涎がでそうにもったいないです。健さんも嵌り役です。演技していないようなさらりとした顔で、良い味を出しています。悟りきった境地で、先週の記述は修正ですね。
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『SIN CITY』
監督脚本・ロバート・ロドリゲスフランク・ミラー
特別監督・クエンティン・タランティーノ
出演・ジェシカ・アルバ(ナンシー)、ブルース・ウイリス(ハーティガン)、ミッキー・ローク(マーヴ)
内容・動く劇画だといえばよいですかね。
感想・劇画だと思って見れば、楽しめます。

新作映画も一つ紹介したかったのですが、隊長、元へ、体調が悪くてみれなかったので、DVDになってから紹介します。

先週もお報せしましたが、ストレス性のうつ病になりそうなので、テレビも新聞も見ていません(情報が神経に突き刺さってくるように思えるので)。明日はYahooで”マネッキーキャラで映画紹介”を上げる予定ですが、サイレント時代の旧い映画です。人生山あり山ありで、はっきし言ってしんどいです。しばらくすべての情報から逃げます。でも、料理だけは気分転換になるので、料理だけは断続的にアップするかも。今日はhttp://blogs.yahoo.co.jp/karaswa0602でダイエット食開発プロジェクト3を上げました。